Architizer A+アワード受賞のパルナジアン・アーキテクツによるソルトボックスレジデンス

2021年度Architizer A+ アワード審査員賞を受賞したパルナジアン・アーキテクツ(PARNAGIAN ARCHITECTS)によるソルトボックスレジデンスは、ニュージャージー州バーニガット湾の低地で洪水が発生しやすい塩性湿地に建っている。この2,400平方フィートの邸宅は、ハリケーン”サンディ”の最中に修理不可能なほど損傷しており、多世代にわたって永続的にすみ続けられる形に代替する設計が求められた。この場所は小さな半島の端に位置し、西に向かって商業造船所とマリーナ、北、南、東にバーニガット湾の広大な景色を眺めることができるロケーション。

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.
Photo credit: Parnagian Architects LLC

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.

ソルトボックスは地方条例によって制約された修復前の状態に従い、狭くて直線的な形になっている。計画と量をわずかにシフトさせたことで、隠れ家と団欒の両方のスペースが出来上がった。交互の幅のアトランティックホワイトシダーボードで構成したレインスクリーンが外部を覆っている。杉は自然な灰色に風化し、微妙なデザインが動き、あたかも前からそこにあったかのように見えている。

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.

開放的なリビング、ダイニング、キッチンエリアは”屋外の部屋”と見なされ、2倍の高さのボリュームで床から天井までを覆うガラスが視界を外の風景に誘う。2階から上にある小さな書斎からは下の空間と向こうの景色が見渡せる。レインスクリーンの気孔率の変化が、建物の外壁全体の太陽熱の増加を軽減しながら、1日を通して室内の光と影の活発なゆらぎを生み出している。”屋外の部屋”は広大な湿地風景の中の日陰の避難所として機能している。自立型の薪暖炉がスペース内に目立つように配置されている。外側の杉の軒裏が内側まで浸透し、連続した天井の裏地を形成する。ホワイトオークのフローリングと建具、および白く塗られたセメント板と石膏ボードは、内装材パレットの大部分を構成している。屋根の高さにある一連の太陽電池パネルは緩やかに傾斜した平らな屋根の表面と南西部の豊富な日光への露出を利用し、家に電気を供給する。

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.

「この建物はその環境に非常にうまく鎮座しています。整理要素としてスクリーン壁を使用することが功を奏していますし、材料が適度に配置され、バランスが取れています。陪審員はこのビーチハウスを望んでいます。」 -2018 AIA-NJチャプター デザインコンペティション審査員

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.

A modern waterfront house sited directly on the edge of the Barnegat Bay.

パルナジアン・アーキテクツ / PARNAGIAN ARCHITECTSについて

ニュージャージー州レッドバンクを拠点とする建築家、ブライアン・パルナジアン率いる受賞歴のあるフルサービスの現代建築事務所。ユニークで高品質なデザインで認められており、さまざまなプロジェクトタイプにわたって建築、計画、インテリアデザインのサービスを提供している。