マイアミビーチのコリンズ・アベニュー沿いに建設中

マイアミビーチの中でもインディアンクリークと大西洋に挟まれた希少な立地に、OMAが設計する集合住宅「The Perigon」が姿を現す。所在地は5333 Collins Avenue。本プロジェクトは、Mast CapitalとStarwood Capital Groupによる共同開発で、OMAのパートナーであるJason Longが設計を率いている。建物は地上17階建て、全82戸の構成で、2027年の完成を予定している。

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Photo credit: OMA and Luxigon

敷地が持つパノラマビューと、湾と海の両面に面した環境を最大限に生かすため、建物は複数のタワーが束ねられたような構成となっている。それぞれのタワーは角度を変えて配置され、周囲の建物から視線を外しつつ、ビスケーン湾と大西洋への開放的な眺望を確保する。これらのボリュームは、洪水基準線より13.7メートル(45フィート)持ち上げられ、ひとつの彫刻的なフォルムとしてまとめられている。

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Photo credit: OMA and Binyan Studios

Jason Longは「マイアミビーチは自然の美しさと都市の密度が共存する場所だが、コリンズ・アベニュー沿いの建物は街を海から遮断しているようにも見える。今回のプロジェクトでは、建物ができるだけ軽やかに地面に接するよう設計し、敷地内外から海と空への眺望を開くことを目指した」と語る。

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Photo credit: OMA and Binyan Studios

基壇部にはコリンズ・アベニュー側に劇的なエントランスを設け、海側には日陰の屋外アメニティスペースを配置。建物の上部は段状にテラスが広がり、都市と海の両方に呼応する立体構成を形成している。OMAのアソシエイトであるYusef Ali Dennisは「建物の両端を持ち上げたことで、敷地全体に透過性が生まれ、街から海への視界が広がると同時に、居住者にとってのプライベートな空間も確保される」とコメントしている。

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Photo credit: OMA and Binyan Studios

ランドスケープは建築と呼応した編み込みのような動線が特徴で、流れるような小径がアメニティ空間を緩やかに分節し、静かな庭園や水盤など、発見に満ちた環境を生み出している。タワー内には、床から天井までの開口部と広いテラスを備えた82戸の住戸が入り、プライベートヴィラのような親密さと高層住宅ならではの眺望の両立が図られている。Jason Longは「束ねられた構成によって、ジグザグした平面や多様なコーナーが生まれた。各ユニットにゆとりがあるため、多様なプランを展開でき、開放的な空間とプライベートな領域の両方を提供できる」と述べている。

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Photo credit: OMA and Binyan Studios

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Photo credit: OMA and Binyan Studios

本プロジェクトはOMAニューヨークのJason Long(パートナー)とYusef Ali Dennis(アソシエイト)によって設計され、実施設計をODP Architectsが担当。ランドスケープはGustafson Porter+Bowmanが担当し、Architectural Alliance Landscapeが実施を担う。インテリアはTara Bernerd & Partnersが手がける。完成時にはLEEDゴールド認証の取得を予定している。

Jason Long / OMA

Jason LongはOMAパートナーでありニューヨークオフィスを統括、さらに国際的なプロジェクトを主導している。2003年の入社以来、Faena Forum(マイアミ)やケベック国立博物館(カナダ)など、文化施設を含む多様な案件を手がけてきた。アメリカでは、Eagle + West(ニューヨーク)、The Avery(サンフランシスコ)、POST Houston(テキサス)、LANTERN(デトロイト)など、大規模な再生・住宅プロジェクトを担当。現在はRoyal Ontario Museumの新ギャラリーや、ワシントンD.C.の11th Street Bridge Parkも進行中。AMOの主要メンバーとして『Content』(Taschen, 2004)の副編集長も務めた。