2025年度完了 ストック型のまちづくりを推進
三菱地所グループが、東京・丸の内エリアの有楽町の玄関口に位置する1963年竣工の既存ビル「新東京ビル」の大規模リニューアル工事を進めている。1階北西角地約1,000㎡の大規模店舗区画のほか、3・5階をリニューアルを終え、その他の各フロアについても順次リニューアルを進め全体の完了は2025年度中の予定。本工事は2020年代における丸の内エリアのまちづくりを見据えたプロジェクトの一環で、"企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出す舞台づくり"を推進することに基づいている。2020年には先行して4階フロアを全面リニューアルし、イノベーション拠点「Shin Tokyo 4TH」をオープン。フロアやビル、まちを触媒として化学反応を起こし、社会に対して新たな価値を生み出すことを企図し、DXやオープンイノベーションを促進する企業が誘致されている。
「新東京ビル」大規模リニューアルの特徴
- 有楽町の玄関口に位置。丸の内仲通りに面する1階北西区画には開かれたピロティ空間を新設
- 隣接する約220㎡の区画には都内初の旗艦店となる「メゾンカカオ」が今冬オープン予定
- 各階異なるフロアデザイン。オフィスワーカーが自由に利用可能なラウンジスペースを各階に設置
- 従前の素材やヴィーガンレザーの採用、Low-E複層ガラスへの全面更新等、環境配慮型リノベーション
外装においては、昭和30年代のモダニズム建築の特徴の一つである横連窓のデザインは残しつつ、窓ガラスをLow-E複層ガラスに全面更新することで熱負荷の低減を図り省エネ性能の向上を目指す。また内装は、「新東京ビル」の特徴である1階中央部の円形照明、床・壁のモザイク調のアートタイルは価値あるヴィンテージとして残し、基準階においては開業時からの素材を活かすなど、ストック型リノベーションを随所で展開。また、ヴィーガンレザー(動物由来の原材料を使わずにつくられた人工的な皮革)を使用した什器やリサイクル素材の壁面タイルなど、環境配慮を重視している。
「新東京ビル」物件概要
所在地 | 東京都千代田区丸の内三丁目3番1号 |
敷地面積 | 9,827.26㎡ |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造・地上9階、地下4階、塔屋3階 |
延床面積 | 102,768.18㎡ |
URL | https://tinyurl.com/hr3mcs2j |