NODEアーキテクチャ&アーバニズムによる浄水施設のランドスケープデザイン

中国深セン市羅湖区にある市立公園は、深セン市における水質汚染管理プロジェクトの重要な取り組みである、最先端の完全埋設型浄水技術を採用した施設を完備している。このたび、NODEアーキテクチャ&アーバニズム(NODE)は、公園内の洪湖公園浄水所のランドスケープデザインと地下オフィスの設計を担当した。

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To adapt to the site, the north side uses natural water to digest the height difference, Photo credit: Zhang Chao

この公園が街の中で重要な意味を持つことから、設計の初期段階から、各方面のステークホルダーよりさまざまな要望や懸念の声があがっていた。さらに、完全に埋設された浄水施設の導入は、地上の設計をより複雑なものにした。これらの困難な状況において、NODEの建築家たちは単なる工学的な考察を超え、視覚的に魅力と親しみのある公共空間を作り上げることに成功したのである。

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Exploded Axonometric Drawing, Photo credit: Zhang Chao

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Infrastructure Publicization: Shenzhen Lotus Water Culture Base, Photo credit: Zhang Chao

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Ground walking system, Photo credit: Zhang Chao

ランドスケープは、パゴダやパビリオン、ガゼボ、回路など、広東省の伝統的な庭園様式のひとつである嶺南式庭園の要素を抽出し、それらを現代的な素材を用いて、現代的な解釈でデザインされている。最も高い換気シャフトは、バードウォッチングができる展望塔として機能し、蓮をイメージした外観で、公園のランドマークとなっている。避難階段を備えた中小型の換気シャフトは、通路やプラットフォームとして機能し、各所を繋ぐ経路となっている。緑で覆われたシャフトは、それぞれの空間によってさまざまな特徴を反映させることで、公共体験を豊かなものにしてくれている。

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The highest vent shaft device -- Lotus Tower, Photo credit: Zhang Chao

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Light steel structure wraps the vent shaf, Photo credit: Zhang Chao

本プロジェクトは「深圳蓮水文化基地」の愛称で、蓮の鑑賞や憩いの場として、オープン当初から人気を博している。これは、水質浄化とランドスケープアーキテクチャーの学際的なデザイン実践という点で、NODEが長年にわたりインフラ公開プロジェクトで行ってきた重要な試みを象徴するものである。造園家や建築家が積極的にデザインに関わることで、日常生活に欠かせない水質浄化施設が、人々の体験や学びの場となった。精神的・審美的な次元でインフラの在り方を再定義することの重要性について問いかけるプロジェクトとなったのである。

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Overall aerial photograph: 13 vent shafts protruding from the ground, Photo credit: Zhang Chao

NODEアーキテクチャー&アーバニズム(NODE)について

2004年に設立されたNODE Architecture & Urbanism(NODE)は、深圳と香港を拠点に事業を展開する建築設計事務所。建築家Doreen Heng LIUの下、建築家とデザイナー約20人のチームで活動している。都市再生、インフラ、公共空間を重視しており、珠江デルタ地域やその他の地域で多様な建築と都市設計の実践を行っている。批評的な研究に基づいた演習を通じて、複雑な都市開発の課題に対応する代替案となる建築ソリューションを探求している。NODEのアプローチは、日常の「見えない」インフラを視覚的に魅力的で体験的な「見える」インフラアーキテクチャに変換し、美学的で機能的な価値を持つ公共空間を再構築することである。