世界のインテリアデザインの優れた事例
インサイド・ワールド・フェスティバル・オブ・インテリア2023(IWFI)のショートリストが発表された。IWFIは、世界最大の建築アワード・ライブ・プログラムであるワールド・アーキテクチャー・フェスティバル(WAF)の姉妹フェスティバルであり、IWFIとWAFの全ファイナリストは、2023年11月29日から12月1日にシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催される国際フェスティバルのライブで審査員団にプロジェクトをプレゼンテーションすることになっている。
今年のIWFIの最終選考に残ったのは、世界各都市の70以上のインテリアプロジェクトで、ニューヨーク、シドニー、上海、東京、バンコク、ムンバイ、イスタンブール、キエフ、ヘルシンキ、マドリッド、ロンドンなどが含まれている。ネリ&フー、アトリエ・タオ+C、ウッズ・バゴット、ラプト・スタジオといった一流デザイン事務所が名を連ねた。また、多くの新進デザイン事務所もステージに登場し、ビッグネームとライブピッチを繰り広げる。ショートリストのプロジェクトイメージおよび全作品はこのようなラインナップとなった。
ショートリストはレジデンシャル、ホテル、バー&レストラン、ワークプレイス、公共建築物、その他商業的用途に至るまで、11のカテゴリーにわたって完成したインテリアを讃えるもので、プロジェクトからは世界最先端のインテリアデザインの革新、コンセプト、プロセス、そしてトレンドを伺い知ることができる。今年の審査委員会は、パーキンス+ウィルのリンジ・キャッセルズ、AIMアーキテクチュアのヴィンセント・デ・グラーフ、シモーネ・デ・ゲール・アーキテクツのシモーネ・デ・ゲール、ACMEのフリードリッヒ・ルデヴィッヒ、シビック・アーキテクツのイングリッド・ファン・デル・ヘイデンなど、国際的な業界エキスパートが名を連ねた。
今年最終選考に残ったインテリア・プロジェクトには、ウッズ・バゴットによるセントラル・ビジネス・ディストリクトの中心に位置するインターコンチネンタル・ホテル・シドニーのほか、ヴァーミリオン・ズー・デザイン・グループによる人気の世界的な火鍋レストランのリニューアルを手がけたニューバージョン・オブ・ハイディラオがある。その他の候補プロジェクトには、ラプト・スタジオによるエンターテインメント・カンパニー本部があり、ライブ・イベントのエネルギーをロサンゼルスの本部に取り入れるというコンセプトでデザインされたインテリア・ワークプレイスである。
また、ギブソン・ソーンリー・アーキテクツによるロンドンのV&Aフォトグラフィー・センターは、大規模な没入型プロジェクションが可能なマルチメディア・ルームとウォークイン・カメラ・オブスクラを備えた、世界有数の美術館内の新しいギャラリー・スペース。
「今年の応募作品は水準を十分に満たしており、生活と色彩に対する熱意が感じられ、デザインが日常世界大きく貢献していることを想起させる」と、IWFIプログラム・ディレクターのポール・フィンチはコメントしている。
ワールド・アーキテクチャー・フェスティバル(WAF)
WAFは、世界の建築コミュニティーが集い、祝い、学び、交流し、刺激を受ける場として創設された、毎年開催される世界最大の国際建築ライブイベントである。世界最大の国際建築賞プログラムも含まれ、著名な代表団と国際審査員の聴衆を前に、ライブプレゼンテーションで優れた作品が発表される。
IWFIは、WAFと並行して開催され、独自のアワードや会議プログラムも用意されている。参加者は両方のイベントに参加できる。両イベントはThe Architectural ReviewとThe Architects' Journalを発行するEMAPが主催。