建築家やインテリアの専門家が考案した最も印象的な宿泊体験があるホテル
星野リゾートが運営する温泉旅館 界 ポロトは2022年9月1日にイギリスで出版されている旅に特化した雑誌『ナショナル ジオグラフィック トラベラー』が選出する「ホテルアワード2022年の世界のベストホテル42選」において14のカテゴリーの中から、建築家やインテリアの専門家が考案した最も印象的な宿泊体験があるホテルとしベストデザイン・アワードを受賞した。
界 ポロトは、北海道の鮮やかな四季を感じることができる白老町・ポロト湖畔に建ち、全室から湖を望める湯宿。とんがり湯小屋でモール温泉に浸かり、湖に浮かぶかのような一体感を楽しむことができる。
「ホテルアワード2022年の世界のベストホテル42選」について
「ホテルアワード2022年の世界のベストホテル42選」は、1888年にアメリカで創刊され、世界33か国で展開、4900万人を超える読者がいる月刊誌『ナショナル ジオグラフィック』から、旅に特化する形で派生し、イギリスで出版されている『ナショナル ジオグラフィック トラベラー』の中で、年に1度、トラベルライターやエディターによって選考されるアワード。シティホテルや持続可能なホテルなど14のカテゴリーから、建築家やインテリアの専門家が考案した最も印象的な宿泊体験があるホテルとして界 ポロトは、ベストデザイン・アワードに選ばれた。
界 ポロトについて
界 ポロトは星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」の19施設目の施設として2022年1月14日に北海道白老町に開業。界 ポロトの位置するポロト湖畔は、四季折々に色づく景色をたのしむことができ、多くの野鳥が生息する北海道の天然林に囲まれている。設計はアイヌ文化を尊重し、異なる民族との共生を体験できるよう建築家・中村拓志に依頼。敷地内にポロト湖を大胆に引き込み、施設のどこにいてもポロト湖を身近に感じることができる。建物はアイヌ文化伝承の地として維持されてきたアイヌ民族の集落ポロトコタンから着想を得た。
界 ポロトの建築特徴
1、「△湯(さんかくのゆ)」
施設の特徴的な建物「とんがり湯小屋」は、アイヌ文化の建築特徴である、伝統的なアイヌ文化の家屋における屋根を支える構造のひとつである三脚構造である「ケトゥンニ」を基本構造とした湯小屋。湯小屋の中には、世界的にも珍しいモール温泉をたのしめる「△湯」がある。ポロト湖にせり出した露天風呂からは新緑、紅葉、雪景色と四季折々に変わる景色とともに、ポロト湖との一体感を感じる湯浴みを楽しむことが出来る。
2、「□の間(しかくのま)」
ポロト湖に面した全客室は、アイヌ民族の暮らすアイヌ民族の家であるチセから着想を得て設計。全4タイプの客室すべてに、伝統的なチセの中心にあった四角い「炉(ろ)」をイメージしたテーブルを配置。宿泊者が炉を囲み、団欒してほしいという思いが込められている。室内にはアイヌ民族の生活から着想を得たアート作品を設え、壁紙やクッションにはアイヌ文様を施す。室内からは、眼前には穏やかなポロト湖と、白樺やカエデが繁る天然林が広がり、室内に設えられた白樺の丸太と相まって、雄大な自然に溶け込むような感覚に包まれる。
「界」について
「界」は星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド。「王道なのに、あたらしい。」をテーマに、季節の移ろいや和の趣、伝統を生かしながら現代のニーズに合わせたおもてなしを追求。また、その地域の伝統文化や工芸を体験する「ご当地楽(とうじがく)」や、地域の文化に触れる客室「ご当地部屋」が特徴。現在、全国各地に展開しており、2022年8月に20施設目となる「界 由布院」が大分県・由布院温泉に開業した。