ふたりのクチュリエの競演

ラ ギャラリー ディオールアズディン・アライア財団により、ディオールのコレクターでありクリスチャン・ディオールの称賛者であったアズディン・アライアに焦点を当てた、ダブルエキシビションが開催される。フランスのファッションブランド「アライア」の創業者であるアズディン・アライアはチュニジア出身のファッションデザイナー。

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© Laziz Hamani

アライアは非常に早い時期から、そして内密に、偉大なクチュリエたちの作品にまつわる膨大なヘリテージコレクションを築き始め、現在では約600点の作品がアズディン・アライア財団によって保管されている。これらのうち100点以上がラ ギャラリー ディオールで、2025年11月20日(木)から2026年5月3日(日)まで初公開される。

それに並行し、パリにあるアズディン・アライア財団の展覧会場ではディオールとアライアの作品にフォーカスを当てたユニークなエキシビションが2025年12月1日(月)から2026年5月3日(日)まで開催される。アライアが蒐集した約30点のクリスチャン・ディオールの作品が、彼自身の作品と同数程度並べて展示され「ニュールック」の考案者であるクチュリエの影響が、チュニジア系フランス人クチュリエの作品にどのように表現されたかが示される。

ラ ギャラリー ディオール

メゾンのヘリテージと繰り返される再創造というプリズムを通して、その歴史と伝説を振り返るアートと記憶のための場所として位置づけられている。クリスチャン・ディオールから現代に至るまでのパリ オートクチュールの真髄への旅が体験できるこのギャラリーは、2022年3月のオープン以来、すでに100万人以上が来場している。