FASHION FUTURE AH! ファッションは未来をまとう
未来を実装するメディアを謳うテックカルチャー誌『WIRED』日本版(コンデナスト・ジャパン)が、2024年3月28日(木)発売号で10年ぶりにファッションを特集している。マテリアル、クリエイティビティ、テクノロジーといった視座からファッションの未来を考え、同時に、ファッションを通してわたしたち人間の未来を探求した一冊となっている。
改めて、いまなぜファッションなのか──かつてココ・シャネルがファッションを通して女性の解放と社会進出を決定的なものにしたように、現代においてもファッションはいちはやく次の時代を準備している。編集長の松島倫明が経済産業省による「ファッション未来研究会」(座長:水野大二郎)に委員として参加し、国内外の多様なステークホルダーと共に議論を重ねるなかで、サステナビリティや多様なテクノロジーがもたらすファッションの未来に加え、ラグジュアリーそのものの定義が書き換えられていく、その大きなパラダイムシフトを捉える本企画が構想された。
ファッションとはつまり、服のことである。布が何からつくられるのかを知ることであり、拾ったペットボトルを糸にできる現実と、古着を繊維にする困難さについて考えることでもある。次の世代がいかに育まれるべきか、彼ら/彼女らに投げかけるべき言葉を真剣に語り合うことであり、クラフツマンシップを受け継ぐこと、モードと楽観性について洞察すること、そしてとびきりのクリエイティビティのもち主の言葉に耳を傾けることである。あるいは当然、テクノロジーが拡張する可能性を想像することでもあり、自らミシンを踏むことでもある。
参考ページ
WIRED(ワイアード)
『WIRED』は1993年に米国で創刊し、英語圏、スペイン語圏、中東、アジアで展開する世界で最も影響力のあるテックカルチャーメディア。絶え間なく変化し続ける世界を理解するために必要な情報とアイデアの源泉であり、カルチャーからビジネス、科学、デザインに至るまで、生活のあらゆる側面をテクノロジーがいかに変えていくのかに光を当て、新たな思考や人と人とのつながり、そして新しい産業を生み出すブレイクスルーやイノベーションを"発見"するメディアである。