日本生まれのKOYORIの家具を世界的デザイナーが手掛ける。ミラノデザインウィーク期間中にローンチ
日本の美意識を持つ洗練されたインテリアライフスタイルブランド「KOYORI」から、世界的デザイナー、ロナン&エルワン・ブルレックとガムフラテーシがデザインした新アイテムがこのたび発表された。オフィシャルローンチは、ミラノデザインウィーク2022の期間中に、美術館「ミラノトリエンナーレ」にて行われる。
KOYORIは日本全国の優れたモノづくりを行う企業とそのモノづくりを世界に伝える力を持つ企業がアライアンスを組むとともに、卓越した日本の製造技術と国際的なコンテンポラリーデザイナーが協働することにより、絶対的な信頼性のある品質を備えたボーダレスなデザインの家具とインテリアアクセサリーを提供することを目指したブランド。日本生まれの商品の美学を信じ、Made in Japanに拘る。モノに宿るシンプルで繊細な美しさ、各商品の背後にある職人の技に対するひたむきさ、情熱、献身的な精神や、商品を唯一無二の作品にする完璧主義性、勤勉さ、配慮を世界中に伝えたい、そんな想いを持っている。
日本語の「紙縒(こより)」から取ったブランド名のKOYORI。紙縒は古くから日本でのお祝い事に欠かせない水引の素材であり、ブランド名には結びつきの意味も込められている。このブランドアイデンティティは、イギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソンをブランドディレクティングアドバイザーに、セバスチャン・ファーを共同デザイナーに迎えて確立された。日常において新しい価値を志向する未来を築くデザインであると同時に、日本のモノづくりの歴史と審美性を宿すプロダクトを世界に向けて普及し続けることを目指している。
日本の卓越した伝統技法によって造られたKOYORIのプロダクトは、何世代にもわたって大切にされ持ち主に幸せをもたらす。今回発表された5つのチェアは、KOYORIブランドの最初のコレクションとなる。Kawaraアームチェア、Musubiアームチェア、Shakuチェアは、パリを拠点に活動する兄弟デザイナーのロナン&エルワン・ブルレックがデザイン。MiauアームチェアとEdahaアームチェアは、デンマーク人とイタリア人デュオのガムフラテーシがデザインを手掛けた。
このプロジェクトは、集合知によって実現したいという想いがありました。職人たちの能力を最大限に引き出し、木の匠と働くことで得たエッセンスをデザインに織り込むよう工夫しました。
ロナン・ブルレック
Kawara アームチェア
Kawaraアームチェアは、クラシックでシンプルなデザインが特徴。三次元のカーブした背もたれとアームレストには合板が使われ、柔らかなカーブを描く線が審美性を高めると同時に、安定した力強さも持ち合わせ、快適な座り心地を提供する。チャーミングで座り心地の良いアームチェアは、ダイニングやミーティングテーブルなど人が集う場所に適している。
大きな箱のようなダイニングチェアをイメージしてデザインされたKawaraアームチェアは、柔らかな殻に身を包まれているような座り心地を提供する。異なる色で展開され、布張りや革張りなどを選択できる。
Musubi アームチェア
Musubiアームチェアは、美しく効率的に彫刻された木を強調するデザイン。背もたれ、肘掛、座面、それぞれが別々に彫られ、最後に組み立てられてひとつの椅子が完成している。座っているときだけでなく、触っただけでも感覚に訴える快適さを表現している。5軸機械加工技術と曲げ木の製法を用いて無垢材を切り抜き、三次元の形状を創出。背もたれとアームレスト、脚の間に特徴的なくぼみを設けている。結びつけられたようなパーツの接合は、高精度の技術によって実現されている。
Shaku チェア
「Shakuチェアは、とても温かく美しくシンプルな椅子。何世紀も前に存在していてもおかしくないような、歴史的な物語を感じます。ただ、それがさらに洗練され、特有の雰囲気を持っているのです。」とロナン・ブルレックは言う。
小さいながらも、比較的高めの背もたれが座り心地を快適にする。座面が背もたれを支えているかのようなデザインは、精巧な加工によるもので、座面と背もたれの三次元のカーブが体に寄り添い、最大限の心地よさを提供する。
Miau アームチェア
ガムフラテーシにとって、今回のKOYORIとのコラボレーションは、木を様々な形で解釈する機会となった。MiauアームチェアとEdahaチェアは両方とも、デンマークの伝統的なデザインを再解釈した美しいオブジェクトとして完成した。
Miauアームチェアでは、猫をモチーフに、人間的な温かさを感じられるデザインを目指した。ゆえに、迎え入れるようなアームレストなどの精密なディテールが生まれ、マテリアルの美しさを感じられるデザインとなった。一枚の曲げ木で作られたアームレストと背もたれは、パーツを組み立てて作られたものよりも頑丈で一体感のある美しさが表現されている。
Edaha チェア
ガムフラテーシにとって「自然」は常に基準とする要素であり、インスピレーションの源でもある。Edahaチェアにはその姿勢が顕著に現れている。「枝(構造)と葉(ベニヤ)はプロジェクトの中心となる要素でした。枝から芽吹く葉のように、浮かぶ座面を優しく支える構造を目指しました。全てベニヤ板で構成されていますが、それぞれ異なる技法や技術を用いており、産業的でありながらも自然な椅子をデザインすることができました。」とガムフラテーシは語る。
KOYORIは日本の物語を表現しています。我々のプロダクトはその章であり、それぞれの章が物語の一部を語っています。我々のプロダクトを通して、人々が尊敬や情熱、クラフツマンシップによって実現した品質などを感じ取ってもらえれば幸いです。
ガムフラテーシ
KOYORIのエグゼクティブディレクター Kodaは、「日本のものづくりが生み出すシンプルで繊細な美しさは、職人の勤勉さと情熱、そして献身によるものです。KOYORIの全てのプロダクトに宿る、完璧主義と献身、配慮の精神は、デザイン愛好家の心にも届くでしょう。」と語る。
サステナビリティと透明性
KOYORIは、グローバルブランドとしてサステナブルであることも目指している。日本の職人技の美しさ、創造性、真正さを継承し、それを国際市場に伝えていくため永く使える商品を創り続けることに加えて、生産と配送のプロセスが持続可能であることを保証し、透明性の文化を持つリーディングブランドへの取組みも行っていく。最初のステップとして、カーボンフットプリントの透明性を確立するために、商品によって生成されたカーボンフットプリントを測定し、その結果をWebサイトに公開する。次のステップ以降も、製品ライフサイクル全体で二酸化炭素排出量を削減するために毎年新たな課題を立て、解決に向けて継続的に取り組んでいく。
新アイテムの展示は、ミラノデザインウィークの期間中(2022年6月3日から12日)、ミラノトリエンナーレにて実施される。
KOYORIについて
KOYORIは、日本の審美性を追求するモダンデザインブランド。日常生活を価値あるものにする、高品質の家具やインテリアデザインを提供する。日本の伝統あるクラフツマンシップを世界に発信することを目的に、何世代にもわたって大切にされ持ち主に幸せをもたらすものづくりを目指している。