林業、福祉、デザインの三方よしの、ものづくりとドキュメントの取り組み
展示会「DOCU 森、手とかたちに出合う」が(PLACE) by method / CIRCLEで2024年6月12日(水)から6月17日(月)まで開催される。DOCUは、林業、福祉(就労支援)の課題にデザイナーと手を組み、三方よしを目指して立ち上がった、林業家、福祉就労支援施設、デザイナー・建築家・アーティストによるものづくり、写真家・ジャーナリストのドキュメントによるプロジェクト。今回が第一回目の展示会となる。
本展では、国内における良質な木材の産地の一つとして知られる四国、愛媛県愛媛県上浮穴郡久万高原町にある150年の歴史をもつ久万造林、愛媛県松山市で木工所を営む福祉事業所の宗友福祉会うさぎ堂が長年抱える課題に対し、デザイナー・建築家が協業し、地場のヒノキ・スギを使い開発した製品の発表とこれまでの背景を伝える。2022年よりリサーチと製品開発をはじめた板坂留五、岩元航大、熊谷彰博、長尾周平、西尾健史のデザインによる新作および久万造林の林業やうさぎ堂の就労支援の様子も写真とムービーで展示される。
参加デザイナー
板坂留五 / Rui Itasaka(建築家)
1993年兵庫県生まれ。2018年東京藝術大学大学院を卒業後、「半麦ハット」をきっかけに「RUI Architects」として独立。Architects of the Year 2019入選、Under 35 Architects exhibition 2021 Gold Medal など受賞。ほか、店舗改修「TANNERAUM」、アートブック「半麦ハットから」の出版、アパート改修「Tacit」など。虚実や大きさに関わらず、「気づき」が生まれるような建築を目指している。
岩元航大 / Kodai Iwamoto(プロダクトデザイナー)
鹿児島県生まれ。2016年にスイスのEcole cantonale d’art de Lausanne(ECAL)のMaster in Product Designを卒業後、現在は東京を拠点に、精力的に活動を行っている。
2022年、エルデコジャパン・ヤングジャパニーズデザインアワード、同年メゾンエオブジェ・ライジングタレントアワード受賞。
熊谷彰博 / Akihiro Kumagaya(デザイナー/ディレクター)
AK_DD 代表。2007年より、物の見方を探求し、独自の視点と文脈の再構築からデザインとディレクションを手がける。物の構成と素材を抽出し、表象と知覚を媒介するオブジェクトの習作をつづけて、2021年、初の個展「OBJECTS」にて発表、同テーマを基幹に作品制作を行う。編書に、『STOCK』(MUJI BOOKS、2017)
長尾周平 / Shuhei Nagao(デザイナー)
福岡を拠点にする「長尾美術」代表。対象への多面的なリサーチと実践的な造形のスタディを制作プロセスの軸に、企業や商店のアイデンティティ形成、教育や文化の発信など、様々な分野でクライアントと社会を親密につなぐ役割を担う。その土地に深く根付いていく本質的なものづくりを目指し、現地でのフィールドワークに重きを置きながら、九州を中心に様々なつくり手とともに創作を行っている。
西尾健史 / Takeshi Nishio(空間・プロダクトデザイナー)
1983年長崎県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、設計事務所を経て、「DAYS.」として独立。インテリア・展覧会などの空間設計から家具・プロダクトに至るまで、編集的・構造的な視点で多岐に渡るデザインを手がけている。
展示会「DOCU 森、手とかたちに出合う」開催概要
会期 | 2024年6月12日(水)~6月17日(月) |
時間 | 12:00~19:00 ※最終日は18:00 |
会場 | (PLACE) by method / CIRCLE |
URL | https://docu.jp/ |