モノクロの躍動的で混沌とした添田陽のグルームな作品と、カラフルな動物達が生きる高木耕一郎の不思議な刺繍作品
ニューヨーク発ファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手掛けるブックストア「BOOKMARC(ブックマーク)」は、添田陽と高木耕一郎による二人展「Abyss」を2023年3月3日(金)から3月12日(日)まで開催する。OAC, breakfast, STRUGGLE FOR PRIDEなどのハードコアパンクバンドのドラマーとして知られる添田とハードコアパンクを愛する高木の不定期な二人展は実に5年振り。モノクロのインクやチャコールで描く躍動的で混沌とした添田のグルームな作品と、カラフルな動物達が生きる高木の鮮やかで不思議な刺繍作品とのコントラストを楽しむことができる。二人で共同制作された作品も多数展示され、本展にあわせてそれぞれの図録も発売する。
展示作品
販売価格:¥150,000 ~ ¥600,000 予価
添田陽 SUPER FICTIONS in HIS LIFE
- 販売価格:4,400円(税込み)*予価
- 判型:B5変(17 × 25cm)68ページ
添田陽 (Yo Soeda) 画家 / ドラマー
73年東京生まれ。中学生よりスケートボードカルチャーの洗礼を受けのめり込むもスーサイダルテンデンシーズの影響からスラッシュメタルバンドを結成。高校卒業後シアトルに渡米し帰国後93年に高校時代の友人とハードコアバンドOACを結成、その後98年にBREAKfASTとなる。同時期にevil schoolなどで複数のバンドでドラムを担当。2000年頃雑誌のライターとしても活動。中村譲治と黒緑lessというアートユニットを結成。no.12のグループ展をきっかけに全国で展示企画、Zineの発行など活動している。
高木耕一郎 THIS IS NOT YOUR DEVIL
- 販売価格:4,400円(税込み)*予価
- 判型:A5 100ページ
高木耕一郎 (Koichiro Takagi) 画家
1974年の東京生まれ。サンフランシスコのアートスクールを卒業後しばらくNYを拠点にして帰国。高木の作品はカトリック教会やファインアートからハードコア、スケートボード、マンガ、ぬいぐるみ、終末論などのカウンターカルチャーまで幅広い子供のころからの影響を色濃く反映する。またペインティングから刺繍まで作風の幅も広い。しかし幅の広い表現方法において一貫して言えるのは彼の作品はある種の居心地の悪さや矛盾を内包しており、モチーフに“人”がほとんど出てくることがないことである。モチーフの多くは動物や擬人化された動物たちであり、その表情は時にかわいく、時に牙をこちらに向けて鑑賞者を睨みつけている。そこには動物を主人公にした作品だからこその匿名性と神秘性が内包され、親近感と違和感が混在する奇妙な居心地の悪さを生む。幅広い子供のころからの影響を色濃く反映していて、現在と過去、現実と幻想を歪めパッチワークすることで神秘的な世界を創造する。
添田陽 高木耕一郎 二人展「Abyss」
会期 | 2023年3月3日(金)から3月12日(日)まで |
場所 | BOOKMARC(ブックマーク) |