プリントの集積が語りかけるもの
萩原博之による写真展 「私は知りたい I want to know」が群馬・桐生のshop & gallery 象(かたち)で2026年1月22日(木)から2月2日(月)まで開催される。本展では2025年2月に刊行した写真集『私は知りたい I want to know 』について、新たに手焼きカラ-プリントした作品が展示される。
アーティストステートメント
スマートフォンの普及やSNSの発達によって、今日では写真を撮らない人の方が少ないくらいだろう。
私もその魅力に惹かれ、日々写真を撮っている。被写体は様々。家などの入口に置いてある犬の置物、一風変わった修繕を施した壁、花屋でもないのにやたらに多くプランターが置かれた家、意味不明な造作物、人からみれば、なぜそれを写真に撮るの?と言われそうなもの、何だかよく分からないものに惹かれてカメラに収める。
そうして集積した写真を見て、何度も対となる組み合わせを作っては、入れ替えてまとめていくと、写真が勝手に語り出していくような感覚がある。
写真一枚だけではそれを感じることは非常に難しいのだが、束ねられた一連の流れを見ていると、不思議とモノローグのようなものが聴こえてくる感じがあり、写真が私に、私が何を見たいのかを教えてくれるのだ。
写真に撮った今この時は、すぐさま過去になってしまう。そんな当たり前の事が、ただただ切なくて仕方なかった。
そして、その過ぎてしまった世界を恋しく思う事もあるが、それとは裏腹に、束ねた写真は私のその思いから放れていく。
それが、私にとって大切なものであるかどうかは分からない。だから、私は知りたい。今はそう言える。萩原博之
萩原博之
1977年 群馬県桐生市 生まれ
2017年 熊谷聖司氏 写真ワークショップ(1期)参加
2022年 熊谷聖司氏のもとで、カラ-プリントを学ぶ。 主な個展に、 「そこはかとなく」(PENSEE GALLERY、桐生、2018)、「在るものが無いものになる、無いものが在るものになる」(monogram、東京、2019) グループ展に、 「oneweek」(Itoya Coffee Factory、桐生、2020) 、「interface」(桐生市有燐館|桐生市有燐館ビエンナーレ、桐生、2022) 主な写真集に、『私は知りたい Iwant to know 』。
萩原博之写真展 「私は知りたい I want to know」開催概要
| 会期 | 2026年1月22日(木)~2月2日(月) |
| 時間 | 11:00~18:00 |
| 会場 | shop & gallery 象 |
| URL | https://tinyurl.com/yc5vjdvt |

日本語
English





