日常と空想のあわいに浮かぶ風景
アーティスト・都築まゆ美の新作個展「Everyday Fantasy」が浅草のGALLERY ROOM・Aで2025年9月27日(土)から10月26日(日)まで開催される。本展はアート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が運営するギャラリーにて開催され、出展作品はすべてArtSticker限定で販売される。作品販売は先着制で、初日9月27日(土)午前8:00より受付開始予定。都築はこれまで鉛筆画やリソグラフを軸とした表現に取り組みながら、近年では油彩作品へと領域を広げてきた。身近な風景を題材としながらも、その中に潜む「もうひとつの現実」や「物語の断片」をすくい上げるようなアプローチを続けている。
現実と空想が交差する風景
「Everyday Fantasy」と題された本展では、郊外のガソリンスタンド、夕暮れの公園、住宅地の一角といった日常的なモチーフをもとに、見る者の記憶や感情を揺さぶるような作品群を展開している。都築は、日常の中にぽっかりと開いた裂け目のような瞬間に、小さな異世界への入口を見出し、それを繊細な色彩と構成で描き出す。会場にはノスタルジー、ユーモア、そしてほのかな寂しさを内包した作品が並び、見る者を現実と幻想の境界へと誘う。描かれる風景は「どこにでもありそうで、どこにもない」曖昧な世界。その不確かさが、私たちの記憶や感覚と静かに共鳴する。

都築まゆ美 プロフィール
1966年東京都生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科を卒業後、イラストレーターとして書籍装画や広告分野で活躍。現在は、リソグラフや油彩による作品制作を中心に、個展やアートフェアへ精力的に参加している。布による動物の壁掛けオブジェ《Fabric trophy》の制作など、ジャンルを横断した表現活動も行っている。近年はJAPAN HOUSEロンドン、銀座FEELSEEN、大丸東京、台北ONE ART TAIPEIなど、国内外での展示を重ね、視覚芸術の領域において注目を集めている。
GALLERY ROOM・A
アートストレージとホテルが融合した施設「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」内に2021年にオープンしたコマーシャルギャラリー。建物1階に位置し、宿泊者以外にも開かれた場所として展覧会や作品販売を展開している。ArtStickerが企画・運営を担い、展覧会だけでなくトークイベントやワークショップなどを通して、多様な形でのアート体験を提供している。
都築まゆ美 新作個展「Everyday Fantasy」開催概要
| 会期 | 2025年9月27日(土)から10月26日(日)まで |
| 会場 | GALLERY ROOM・A |
| 時間 | 8:00〜23:00 |
| URL | https://tinyurl.com/h64f36mx |

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