テクノロジーや機材、素材を独創的な感覚や方法で様々な境界をクリエイティブに探る

DIGRAPH(ディグラフ)個展「Road of Lines “線の足跡”」がOtherwise Galleryで2024年6月14日(金)から7月6日(土)まで開催される。DIGRAPHはデザイナーの深地宏昌とプログラマーの堀川淳一郎によって2023年に結成された、デジタルとフィジカル、思考と表現、バーチャルとリアルの境界をクリエイティブに探る挑戦的な活動を続けているクリエイティブスタジオ。プロッターという出力機器や3Dプリンターなど、コンピュータからデジタルデータを物理的な作品に変換するツールを用いることで、独自のクラフトマンシップを展開し、観る者に新たな視点を提供してきた。

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本展では、彼らの数ある表現域のなかでも“線”にスポットをあてた、最新作SPUR series(シュプールシリーズ)を中心とする、線表現の研究とその軌跡をたどる。雪原に残る「シュプール」のように、絵具上を絵筆が通ることで生まれる痕跡を描いたSPUR seriesは、人とコンピュータの共作によるデジタルパスをプロッターに装着した絵筆でなぞることで、無機と有機が混在し、秩序と偶発が同居する独特なマチエールを作り出す。この他にも、テクノロジーや機材、素材を独創的な感覚や方法で作品に取り入れた近作が展示される。

DIGRAPH

「We are Computational Craftsmen」を活動コンセプトに掲げ、コンピュータを操る数理的思考力とそれを美しく具現化するクラフトマンシップとを融合させた新しい表現の研究を行う。プロッターや3Dプリンターなどのデジタルファブリケーション(コンピュータ制御によって動作する機器)を主な表現ツールとし、「コンピュテーショナルプロセス」と「手を動かす試行」の両方を大切にしながら、デジタルとフィジカルを融合させた表現の開発とその可能性の提示を目指す。

「Road of Lines “線の足跡”」開催概要

会期2024年6月14日(金)~7月6日(土)
時間12:00~19:00
会場Otherwise Gallery
休館日日月火曜
URLhttps://otherwise-gallery.com/jp/tokyo/790/