山口情報芸術センター[YCAM]と札幌国際芸術祭、ニューヨークへと展開する2年間の教育プログラム
メディアアートやデジタルアート等のアート&テクノロジー分野の専門家育成を目的としたプロジェクト「藝術と技術の対話(DAT)」が、札幌国際芸術祭2027とブルックリン実験アート財団(BEAF)をパートナーに迎え、2026年5月より札幌およびニューヨークで展覧会をつくり出す新たな教育プログラムを開始する。伴い、2年間のカリキュラムに参加し、展覧会を協働で実現する「DATプロジェクトメンバー」を2026年3月15日(日)まで募集する。
本プログラムは「藝術と技術、西と東の相対化」をテーマに、テクノロジーに内在する思想や価値体系を問い直し、「コンセプトの開発」と「展覧会の策定」に必要な能力の育成を目的としている。国内外の専門家を講師に迎え、山口情報芸術センター[YCAM]や札幌国際芸術祭を含む専門機関と連携することで、同分野の実践的かつ国際的な教育基盤の構築を目指す。選考を経て採択された「DATプロジェクトメンバー」は、交通費等の提供支援を受け、各カリキュラムに参加することができる。
藤幡正樹(メディアアーティスト)/ 藝術と技術の対話(DAT)エグゼクティブ・ディレクター
このプロジェクトは、2027年1月に札幌、その後ニューヨークで展覧会を開催するという狂った企画です。1つ目の展示が、札幌に設定されているのは、札幌には古代と西洋近代が直接にぶつかった痕跡がまだ残っていること、さらにモエレ沼公園で開催することで、近代テクノロジーとアメリカ文化の受容についても論じることができるからです。
展覧会では「風土」という概念を中心に据えますが、その具体的な切り口として「窓」に焦点をあてていきます。窓は近代テクノロジーの象徴的な事物であり、アイコンであり、また乗り越えるべき対象であるとも言えるでしょう。ここから、プロジェクトメンバーとともに、さらに深い調査と概念構築、交渉から設計、運搬とインストールを経て現地での展示を実現し、最後にドキュメントを残します。
概要
募集期間
2026年2月22日(日曜日)~2026年3月15日(日曜日)(日本時間)
対象
アート&テクノロジー分野に関心をもつプロデューサー、キュレーター、コーディネーター、アーティスト、研究者等
応募・参加に必要となる条件
- 原則として日本国籍または日本国の永住権を有する方、もしくは2026年5月から2028年3月までの 期間中に日本国内に在住し、対面でプログラムに参加できる方 ・応募時点で満18歳以上の方
- 【必須】2026年5月2日(土)〜5月5日(火)に山口情報芸術センター[YCAM]で開催するブートキャンプに参加できること
- 2026年5月から2028年3月までの一定期間に実施されるカリキュラム(定期的な研究会やワーキングツアー、展覧会等)に、可能な限り優先して参加すること
応募方法
DATウェブサイトより、応募フォームにアクセスの上、【フォーム記載事項】を入力し、実績を紹介する資料および小論文課題をアップロード
提出書類
応募フォーム入力+調査課題(作文)+ポートフォリオ等
選考方法
- 提出書類をもとに有識者等による書類審査(一次選考)を行い、通過者を選出
- 面接(二次選考)を経て採択者を決定
- 採択人数は15名程度
スケジュール
- 一次選考結果通知:2026年3月下旬
- 二次選考(面接):2026年3月28日(土)、3月29日(日)、4月3日(金)、4月4日(土)、4月5日(日)のいずれかの日程で実施予定(オンライン)
- 二次選考結果通知:2026年4月上旬
- 採択者説明会:2026年4月下旬
藝術と技術の対話(DAT)
「コンセプト構築」と「2つの展覧会」を目標に、講座・調査研究から展覧会の実現までを目指す総合的な教育プロジェクト。国内外で開催する展覧会をOJT(実地研修)の環境とし、作品やコンセプトを言語化する能力、そして鑑賞体験を通じて知的刺激と対話を生み出す展覧会の策定能力の育成に取り組んでいる。
2025年11月からはプロジェクトの第1弾となる講座シリーズ「アート&テクノロジーの概念構築」(全7回)を開催中。現在までに230名以上が、メディア・技術・美術・哲学を通じた広範なテーマの講座を受講している。当日オンライン視聴、当日会場参加、開催後アーカイブ視聴の3種類での聴講が可能。公式サイトで随時申し込みを受け付けている。

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