蜷川実花 with EiMによる幻想的アートや特別デザインの「luminous echorb」も初公開

2025年日本国際博覧会 大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」でSequence3「最大多様の最大幸福」(宮田裕章 with EiM)のエリアが、2025年5月2日から6月30日までの期間限定で夜の自由観覧を開始した。本作品は「共鳴」をテーマに科学者・宮田裕章と写真家・映画監督の蜷川実花を中心としたクリエイティブチームEiM(エイム)が手がけている。adf-web-magazine-better_-co-being-1

高さ7mのキャノピーに400本以上のワイヤーを張り、それぞれに取り付けられたサンキャッチャーが多様性を象徴する“均質ではない集合”として空間を満たす。晴天時には虹色の光を放ち、曇天や雨天時には霧と光が織りなす幻想的な演出が広がる。夜間は、約15,000個のクリスタルが照明に照らされ、天井も壁もない空間で無数の光が立体的に浮かび上がる「luminous version」として展開される。
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夜の自由観覧時間は、毎日20時30分頃から20時50分まで。予約ツアーの終了後に限り、誰でも自由に観覧できる時間が設けられている。来場者はパビリオン入口のスタッフに声をかけて入場し、非日常の光景を体感できる。ただし、混雑状況や悪天候により観覧が中止または制限される可能性がある。

蜷川実花がデザインしたふしぎな石ころ「luminous echorb」

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蜷川実花氏がデザインしたふしぎな石ころ「luminous echorb」

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自由観覧の開始に合わせ蜷川実花がデザインしたスペシャルバージョン「luminous echorb」も公開された。光を重ねるように配置された多彩なラメが、奥行きと鮮やかさを演出する。echorbは来場者の心拍を読み取りパビリオン内での体験と連動するキーアイテムであり、Better Co-Beingアプリを通じてインタラクティブな鑑賞体験を提供する。

Better Co-Being パビリオン

「Better Co-Being」は「共鳴」をテーマにした3つのアート体験とエピローグで構成されるシグネチャーパビリオン。来場者は15名ほどのグループに分かれて予約制のツアー形式で体験する。パビリオン内では、Better Co-Beingアプリとechorbという2つのキーマテリアルを用いて、デジタル技術を駆使したアートとの融合を楽しめる。

宮田裕章

科学者 / 慶應義塾大学医学部教授。医療・政策・社会設計を横断し、共創による社会構築を目指す。EiMとしての代表作に「儚くも煌めく境界」「彼岸の光 此岸の影」などがある。2026年開校予定のCo-innovation University(仮称)では学長を務める予定。

蜷川実花

写真家・映画監督。写真を中心に映画・空間演出でも活躍。代表作に映画『ヘルタースケルター』、Netflix『FOLLOWERS』、個展「Eternity in a Moment」など。最新写真集は『Eternity in a Moment vol.1–3』(2024年刊)。

EiM(Eternity in a Moment)

宮田裕章、蜷川実花、桑名功(クリエイティブディレクター)、上野甲子朗(照明監督)、剣持学人(音楽監督)らによるクリエイティブチーム。プロジェクトごとに編成を変えながら、国内外で多数の作品を展開。

「luminous echorb」開催概要

期間2025年5月2日から6月30日まで
体験方法19時〜20時に実施される予約制ツアーで使用可能
URLhttps://tinyurl.com/3ckmx83k