アートギャラリー・美術館展覧会のおすすめ情報

2024年7月開催のアートギャラリー・美術館の展覧会をご紹介します。開催スケジュールのほか、展示作品などの詳細情報をお伝えします。なお、最新の開館情報については、各美術館・博物館のホームページなどご確認のうえ、ご来館ください。

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©CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./CLAMP展製作委員会

国立新美術館 「CLAMP展」

国立新美術館CLAMP展製作委員会は、多様な作品を世に送り出してきた女性4名の創作集団CLAMPによる活動の軌跡をたどる原画展を2024年7月3日(水)から9月23日(月・休)まで国立新美術館(東京・六本木)で開催します。出版社や掲載雑誌を横断して、デビューから現在までの作品を、漫画原稿を中心として展示します。CLAMPがこれまでの作品を通して年齢・性別・国を超えて読者たちを魅了し、届けてきたメッセージを今、改めて紐解く大規模な展覧会です。

  • 会期:2024年7月3日(水)~9月23日(月・休)
    ※休館日:毎週火曜日
    【開幕記念特別観覧日】7月3日(水)~7月5日(金)
    ※7月3日(水)~5日(金)は開幕記念限定チケットをお持ちの方のみご入場いただけます。開幕記念限定チケットの申込は終了しております。
    前期7月3日(水)~8月12日(月・休)
    後期8月14日(水)~9月23日(月・休)
  • 時間:10:00~18:00
    ※毎週金・土曜日は20:00まで
    ※入場は閉館の30分前まで
  • 会場:国立新美術館 企画展示室2E
  • 料金:一般2,100円、大学生1,400円、高校生1,000円ほか
  • URL:https://www.clamp-ex.jp/

東京都美術館 企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」

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東京都美術館では、7月20日(土)から10月9日(水)まで、企画展「大地に耳をすます 気配と手ざわり」を開催します。本展では自然に深く関わり制作をつづける現代作家5人をご紹介します。野生動物、山の人々の生業、移りゆく景色や植生、生命の輝きや自然の驚異を捉えた作品は、自然とともに生きるつくり手の瑞々しい歓喜に溢れています。同時に、ときに暴力的に牙をむき、したたかな生存戦略をめぐらせる自然の諸相を鮮烈に思い起こさせ、都市生活では希薄になりがちな、人の力の及ばない自然への畏怖と敬意が感じられます。未開の大自然ではなく自然と人の暮らしが重なる場から生まれた彼らの作品は、自然と人の関係性を問い直すものでもあります。 古来人間は、自然の営みに目を凝らし、耳をすまし、長い年月をかけて共生する術を育んできました。 自然に分け入り心動かされ、風土に接し生み出された作品は、人間中心の生活のなかでは聞こえにくくなっている大地の息づかいを伝えてくれます。かすかな気配も捉える作家の鋭敏な感覚をとおして触れる自然と人のあり様は、私たちの「生きる感覚」をも呼び覚ましてくれるでしょう。

  • 会期:2024年7月20日(土)~10月9日(水)
  • 休館日:月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)
    ※ただし、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開室
  • 時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
    ※入室は閉室の30分前まで
  • 会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C
  • URL:https://www.tobikan.jp/daichinimimi/

横須賀美術館 「第2期所蔵品展 特集 生誕100年 芥川紗織」

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第2期所蔵品展 特集 生誕100年 芥川紗織」が横須賀美術館で2024年7月13日(土)から10月20日(日)まで開催されます。この所蔵品展は、芥川(間所)紗織の生誕100年を記念して企画されたプロジェクト「Museum to Museums 軌跡を回顧する旅へ」に参加しております。このプロジェクトは紗織が生誕100年を迎える2024年に紗織の作品を所蔵する全国10ヶ所の美術館の主催する常設展の中で、他の美術館へも足を運んでいただきながら、紗織の作品のみならず、人物そのものにも興味や関心を持っていただける機会を創出することを趣旨として芥川(間所)紗織アーカイブ実行委員会により企画されました。プロジェクト名のMuseum to Museumsには、美術館の展覧会をめぐり歩くことによって、より多くの作品に触れていただきたいという思いが込められています。

紗織作品の特徴について

溶かした蝋で布に絵を描き染色をして、蝋を落とし水洗いをする工程を繰り返し1枚の多色の作品を作り出す「ろうけつ染め」の技法を駆使し、色彩豊かに表現しています。

強烈な叫び声を上げているような女性を描いた「女」というタイトルの作品を数多く制作しています。それらの作品は紗織作品の傑出した特徴であり、自画像ともいわれています。

日本文化の源流である古事記などを愛読し、そこに現れている神話や民話の登場人物を独自の解釈で仕上げた作品は、いつまでも色褪せることなく、そのパワフルなエネルギーは観る者を圧倒します。

豊かな意欲にあふれ、常に新しいテーマや手法を模索して、渡米後に無機的な抽象画を描くことで作品が一変していることは、画家として新境地を開き続けようとする芥川(間所)紗織の生き様そのものです。

「プラザギャラリー35周年 能登半島地震チャリティー展」

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プラザギャラリー35周年 能登半島地震チャリティー展 」がプラザ・ギャラリーで開催します。今年元日、石川県で大きな地震があり珠洲など海沿いに津波まで発生し多くの方々が被害に遭われました。プラザギャラリーでは35周年の記念展を企画しておりましたが能登半島地震で被害に遭われた方々のためのチャリティー展を開催することとなりました。絵画、彫刻、アクセサリー、陶器、海外雑貨 などが出展されます。

「鈴木康広展 ただ今、発見しています。」

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鈴木康広展 ただ今、発見しています。」が二子玉川ライズ スタジオ&ホールで開催されます。身の周りに存在する何気ないものごとに注目し、小さな気付きを独自の視点で捉えなおし作品を制作するアーティスト・鈴木康広(1979年~)。そのユーモラスな作品は、置かれるロケーションの変化、あるいは鑑賞者の視点や発見がスパイスとなって、その時々で新たな表情を見せてくれます。本展では、代表作である《まばたきの葉》や《空気の人》をはじめ、鈴木康広の繊細な視点と斬新な発想にもとづく「見立て」(=あるものを見て他の何かを連想し、新たな視点で捉えなおすこと)から生まれた作品約50点を展示します。

山口情報芸術センター[YCAM]「Yamaguchi Seasonal 2024/大友良英+青山泰知+伊藤隆之 without records」

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画像クレジット:山中慎太郎(Qsyum!)

山口情報芸術センター[YCAM]では、YCAMがこれまで制作/発表してきたインスタレーション作品を、山口市の中心市街地や史跡で公開する展示シリーズ「Yamaguchi Seasonal(やまぐちシーズナル)2024」の一環として、大友良英+青山泰知+伊藤隆之のインスタレーション作品《without records(ウィズアウト・レコーズ)》を展示します。本作は多数のポータブルレコードプレイヤーからなるサウンドインスタレーション作品で、メディア・テクノロジーを応用し、アーティストとYCAMのコラボレーションのもと制作された、YCAM発の代表的な作品のひとつです。2008年の初公開後、形態を変えながら国内外で多数展示されており、高い評価を受けています。昨年に引き続き、山口市中心市街地にある、YCAMの分館、サテライトAにて再展示をおこないます。

埼玉県立近代美術館 企画展「吉田克朗展 ものに、風景に、世界に触れる」

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画像クレジット:《Work "8"》1970年|シルクスクリーン、紙|東京都現代美術館蔵(前期展示)
©️The Estate of Katsuro Yoshida/ Courtesy of Yumiko Chiba Associates

企画展「吉田克朗展 ものに、風景に、世界に触れる」が埼玉県立近代美術館で2024年7月13日(土)から9月23日(月・祝)まで開催されます。1960年代末に日本の戦後美術に変革をもたらしたもの派の中核作家であり、その後、実験的な手法を通して絵画を探求した吉田克朗(1943-1999年)。本展は、その全貌に迫る待望の初回顧展です。

  • 会期:2024年7月13日(土)~9月23日(月・祝)※会期中一部展示替えがあります。
    前期8月18日(日)まで
    後期8月20日(火)から
  • 休館日:月曜日(ただし、7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)
  • 時間:10:00~17:30
    (展示室への入場は17:00まで)
  • 会場:埼玉県立近代美術館
  • 料金:一般1,100円、大高生880円
    ※中学生以下は無料
    ※障害者手帳等をご提示の方(付き添いの方1名を含む)は無料
  • URL:https://tinyurl.com/252rwhv2

豊田市美術館 コレクション展「増殖とループ」

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画像クレジット:ジュゼッペ・ペノーネ《まぶた》1989-91 年、石膏、木炭、布、サイズ可変

コレクション展「増殖とループ」が豊田市美術館で2024年6月1日(土)から9月23日(月・祝)まで開催されます。日常において、反復する行為や状態が続くことは否定的に捉えられることがあります。しかし視点を変えれば、単調な繰り返しにみえる営みも少しずつ異なることや、また線が点の集合であり、平面も無数の線や面の集合体であることなどに気づきます。本展では、まぶたの皮膚をうつしたジュゼッペ・ペノーネの《まぶた》や、無限に近いほどの原子が集まった巨大分子を模したトニー・クラッグの《分泌》ほか、雄大な循環を視覚化した野村仁《アナレンマ:惑星》、徳冨満やルーチョ・フォンターナなど三次元空間の広がりをもつ作品など、増殖し拡大する、または繰り返される構造をイメージさせる絵画・平面、版画、立体作品を展示します。一見無味な事象が重なり合い、多様な表現を生み出す妙味をお楽しみください。

  • 会期:2024年6月1日(土)~9月23日(月・祝)
  • 時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
  • 休館日:月曜日(7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)
  • 会場:豊田市美術館
  • URL:https://tinyurl.com/3p3f9j4h

Yutaka Kikutake Gallery 田幡浩一+磯谷博史グループ展「ズレを設計する」

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田幡浩一+磯谷博史グループ展「ズレを設計する」がYutaka Kikutake Galleryで2024年6月28日(金)から7月27日(土)まで開催中です。本展は支持体の「ズレ」をはじめとする不規則な要素を絵画に持ち込み、鑑賞者による様々な解釈を可能にする田幡浩一と、彫刻、写真、ドローイングなど多様なメディアを用いて認識の回路を巡る考察を投げかける磯谷博史によるグループ展で、田幡の絵画作品と磯谷の額装写真によって構成されています。本展のために着想・制作された二人の作家による「空」をモチーフとした新作群は、磯谷が撮影した写真を出発点としつつ、互いが互いを言及するような方法で制作され、オリジナルの不在によって支持された同語反復的な構造の中に鑑賞者を誘います。

アートかビーフンか白厨 オートモアイ個展「わたしと地獄をつなぐ透明な糸」

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オートモアイ個展「わたしと地獄をつなぐ透明な糸」がアートかビーフンか白厨(六本木)で2024年7月3日(水)から8月3日(土)まで開催されます。オートモアイが繰り返し描いてきた匿名性を帯びた人体、こちらを見返す瞳、言語の外側にいる動物たちが展示されます。本展示はペインティングに加えて、壁画・ソフトスカルプチャー・ドローイングなどで構成されており、オートモアイが長年続けてきた様々な制作を繋ぐ展覧会となっています。

MAHO KUBOTA GALLERY 山口幸士+江﨑文武「Reflection / Reverb」展

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山口幸士「Untitled」2024 年 Oil on linen 100 x 100 cm

山口幸士+江﨑文武「Reflection / Reverb」展がMAHO KUBOTA GALLERYで2024年6月28日(金)から7月27日(土)まで開催されます。アーティスト・山口幸士のペインティング1枚ごとに、音楽家・江﨑文武がその風景からインスピレーションを受けた楽曲を制作し、一対の絵画と音楽で一つの作品という構成です。キュレーションは山本憲資が手がけています。8点の展示で、会場では作品ごとにそれぞれキャンバスと手書きの譜面が並べて展示され、自動演奏のピアノが曲々を順々に奏でます。

KOTARO NUKAGA(天王洲) ライゾマティクス個展「Rhizomatiks Beyond Perception」

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KOTARO NUKAGA(天王洲) | 「Rhizomatiks Beyond Perception」メインビジュアル

KOTARO NUKAGA(天王洲)では、6月29日(土)から9月28日(土)まで、ギャラリースペースの移転を記念し、ライゾマティクスによる展覧会「Rhizomatiks Beyond Perception」を開催します。ライゾマティクスは真鍋大度・石橋素が主宰するクリエイティブコレクティブで、技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に活動を展開しています。ライゾマティクスによるギャラリーでの初の大規模な展覧会となる本展では「AIと生成芸術」をテーマとし、「創造的思考プロセス」自体を作品化します。この展示では、AIモデルがどのように学習し新しいイメージを生成するかを可視化し、同時に現在Big Techのような企業が提供するAIサービスに内在する倫理的、社会的規範によるバイアスによるイメージの操作からの解放についても考察します。

  • 会期:2024年6月29日(土)~9月28日(土)
  • 休館日:日月祝日
  • 時間:11:00~18:00
  • 会場:KOTARO NUKAGA(天王洲)
  • 観覧料:無料
  • URL:https://bit.ly/4cwt1vL

福田美術館 企画展「福田どうぶつえん」

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画像:山内信一《春光》(部分)

この夏、福田コレクションの中でも選りすぐりの「動物画」計78点が福田美術館に集合し、嵐山にアニマルパラダイス「福田どうぶつえん」が出現します。「動物園」という言葉は、江戸時代末期の1866年に福沢諭吉(1835-1901)が発表した『西洋事情・初編』の「博物館」の項目で初めて使用されたと言われています。本展はまさに、様々な美術品を展示する美術館と、様々な動物を飼育し、公開する動物園の融合を目指した展覧会です。人々から親しまれているライオンやトラ、サルなどを、江戸時代以降に活躍した画家たちの描く「動物画」という形でご紹介いたします。近世以前、動物は崇拝の対象として特別な力を備えた存在や、長寿や子孫繁栄などのおめでたい象徴として好んで描かれました。江戸時代以降、円山応挙や伊藤若冲など、動物をつぶさに観察して写生し、よりリアルな表現で描く画家が現れます。本展ではそのような近世の画家から、木島櫻谷、速水御舟、加山又造まで、明治から昭和、平成時代を生きた日本画家たちが描いた動物の姿を、そこに込められた意味や生態の解説と共にご紹介します。画家それぞれの表現の違いはもちろん、鋭い観察眼、細やかな毛描き、洗練された色彩も見どころです。

  • 会期:2024年7月13日(土)~10月1日(火)
    前期7月13日(土)~8月26日(月)
    後期8月28日(水)~10月1日(火)
  • 時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
  • 会場:福田美術館
  • 休館日:8月27日(火)、9月10日(火)
  • URL:https://tinyurl.com/n83zfkav

嵯峨嵐山文華館 「嵯峨嵐山かちょうえん」

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企画展「嵯峨嵐山かちょうえん」が嵯峨嵐山文華館で2024年7月13日(土)から10月1日(火)まで開催されます。花鳥園といえば、まるで自然の中のような屋内で、放たれた鳥と自由に触れ合うことができる場所として知られています。幅広い世代の方々に親しまれている花鳥園ですが、実は「花鳥風月」など、日本の伝統的な価値観を意識して作られていることをご存知でしょうか。「花鳥風月」とは美しい自然の風景や風流なことを意味する言葉です。その「美」に対する思いを踏まえて、開園したのが「花鳥園」でした。一方、画家たちも古くから美しいものを絵画として表現しようと試み、花や鳥を主な題材とする「花鳥画」を描いてきました。本展は、共に日本の美意識を大切にする「美術館」と「花鳥園」の融合を目指した展覧会です。江戸時代から明治時代にかけて活躍した画家たちが描く、様々な鳥や美しい植物をご紹介いたします。鳳凰などの絵画でしか見ることができない想像上の鳥も必見です。絵画を見ながら鳥の鳴き声、生態、花の意味など子どもから大人まで楽しく学ぶことの出来る、夏休みにぴったりの企画展です。

  • 会期:2024年7月13日(土)~10月1日(火)
    前期7月13日(土)~8月26日(月)
    後期8月28日(水)~10月1日(火)
  • 時間:10:00~17:00(最終入館 16:30)
  • 会場:嵯峨嵐山文華館
  • 休館日:8月27日(火)、9月10日(火)、9月26日(木)
  • URL:https://www.samac.jp/