ライト・アングル・デザイン事務所のデザインストーリーの最新フェーズ

シンガポールのライト・アングル・デザイン事務所が住宅「The Rasidence」を手がけた。過去、現在、未来の要素を調和させ、まとまりのある空間体験を創る二世帯住宅へと造り変えた。

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-1

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-25

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-27

Photo credit: Studio Periphery

邸宅内には、集まりや会話に適したミニマルで控えめなゾーンがあり、ダイニングエリアに壁にシームレスに組み込まれた特注の飾り棚が配置され、調和のとれたレイアウトと雰囲気を醸し出している。ひとを惹きつける魅力のオープンキッチンには、原点に敬意を表したバーカウンターを設置、リビングルームにはアッシュ材のスライド式スクリーンが空間をエレガントに仕切り、静かな屋外の庭を垣間見ることができる。

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-2

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-4

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-6

Photo credit: Studio Periphery

下の階に植えられた木は、まるで人生の旅路と成長を象徴し、自然をシームレスに空間に招き入れる。階段は現在は2つの木製の土台の上に置かれ、上層階へのアクセスが改善された。

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-8

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-10

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-12

Photo credit: Studio Periphery

上階には天窓があり、中二階に燦々と光が降り注ぎ、それまでの薄暗い雰囲気を一変させている。上層階では光によって括弧の形に彫刻されたミニマルなウォールアートがアクセントとなり、このエリアを現代的な魅力で縁取っている。

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-14

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-16

Photo credit: Studio Periphery

adf-web-magazine-right-angle-studio-residence-18

Photo credit: Studio Periphery

マスタールームのベッドヘッドには、元の構造から曲線的なボリュームを残し、連続性とエレガンスを醸し出している。天窓はミニマルなフォルムを採用したバスルームにも光り輝くタッチを広げている。クリーム色と中間色を基調とした色調は、空間全体に温かく心地よい雰囲気を醸し出している。本邸宅は単なる居住空間ではなく、スタジオのデザインストーリーの進化の記録にもなっている。

ライト・アングル・デザイン事務所

シンガポールを拠点とする受賞歴のあるインテリアデザイン事務所で、時代を超越した魅力的な空間の創造に努めている。設立以来、住宅から商業スペースまで幅広いプロジェクトを手がけている。具体的にはインテリア・デザイン・コンサルティング、デザイン・ディレクション、スペース・プランニング、インテリア装飾などがある。