バンクーバー大規模ビル建設にAltexの電動ブラインドを採用
電動ブラインドメーカーのAltexは、バンクーバー市街地の大規模プロジェクトであるDeloitte Summit Towerの建設において、大手コンサルティング企業のWestport Manufacturingと協業。2,000個のカスタムデザインされた電動ブラインドを設置したことからも、当プロジェクトの規模の大きさがうかがえる。
24階建ての当ビルは、中央のコンクリート軸を中心に、4フロア分のガラスキューブをいくつも積み上げた構成になっています。プロジェクトのメインとなる課題のひとつに、電動ブラインドの設置があり、顧客との密な連携が必要とされます。
-Laurent Alepins、Altex 建築チーム長
ブラインドメーカーとしての専門性を評価され、バンクーバーで主要な建築プロジェクトを手掛けてきたAltex。当プロジェクトでは、水平方向だけでなく垂直方向の眺望を提供することで、バンクーバーの多様な魅力を発信する。そのキーポイントとなるのが窓周りのデザインだ。
東京にオフィスを構えるOSOと、Merrick Architectureが建築デザインを手がけたDeloitte Summit Towerは、キューブが生み出す三次元性と、ガラスのフロア、スカイラインの眺望、独立した各キューブ上のバルコニー、垂直に連なる庭と、そこからの山々の展望が特徴。建物に多用されたガラススペースをさらに際立たせ、その長所を活かす役割を果たしたのが、Alexのブラインドである。光を絶妙にコントロールし、環境に溶け込み、自然を映し出すデザインの電動ブラインドは、フランスのSomfyのモーターを採用している。
Altexについて
カナダのケベックを拠点にブラインド事業を展開。住居・商業施設・建築セクターのブラインド分野でカナダを代表するメーカー。世界中の企業とパートナーシップを結び、多くのプロジェクトを遂行している。Olympic Stadium TowerやComplexe des Sciences d’Outremont(ケベック大学モントリオール校)、Maison radio-Canadaなど。
Deloitte Summit Projectについて
大規模な商業施設や文化施設、オフィスビルが集まるバンクーバー市街地に建設中の24階建てのオフィスタワー。中央のコンクリート芯を軸に、スチールフレームの4階建てキューブをいくつも積み上げた彫刻のようなデザイン。市街地を見下ろすガラス床張りのオフィス、上のキューブが覆いかぶさり独立した空間のバルコニーには、緑の壁が隣接する。そして縦に連なる庭園がフレームとなり、山々の景色を美しく切り取る。パーテーション化された各オフィスは、窓との距離が近くなる構造。片持ち梁のキューブは、オフィスと庭園、そして外の空間との距離を縮める役目も果たしている。水平方向だけでなく、垂直方向にも眺望が広がり、街の様々な姿が映し出される。屋上には、バンクーバー最大のアメニティが設置され、市街地にあるオフィスビルでありながら、自然と調和した空間が具現化されている。2021年の完成を予定。
Deloitte Summit プロジェクト概要
所在地 | バンクーバー、カナダ |
完成 | 2021 |
建物面積 | 355,000㎡ |
建築デザイン | OSO, Merrick Architecture |