「Crowned(elements)」
「Crowned(elements)」は、英国のバース在住のベルファスト出身の写真家であるトニー・マカティア(Tony Macteer)によって撮影された建築写真プロジェクト。
精巧なファサードとテクノロジー対応の構造を持つ建築が、都市ではジュエリーのように熱烈に身につけられるようになった。プロジェクト写真における色、フォルム、表面の激しい動きが、われわれが生活している影響力の大きい都市時代の妄想、複雑性、美しさといったものを読み解く。
プロジェクト写真は、幅広い文脈で捉えるとすれば(経済、政治、想像、神話といった大きな文化的構成要素)、建築とは何でありうるのかを指し示す。それはわれわれに影響力を及ぼす大きなシステムといったものを表しているため、トニー・マカティアにとっては魅力的であり、この謎を理解しようと取り組んでいる。
トニー・マカティアは、長年にわたって都市成長の最前線にある地域で写真を撮影し、注目を集める建築物を求める都市が地図のなかに現れるのをこれまで見つめてきた。かつて世界の主要都市に限定されていたスペクタルな建築物は、今や世界中に飛躍して拡がっている。
「Crowned(elements)」は、ニューヨークとロンドンといった長年のグローバル都市から、中東の新しいスカイラインや中国の再構築された都市に至るまでの開発を追いかける大規模な進行中のプロジェクトである。
トニー・マカティア / Tony Macteer プロフィール
トニー・マカティアはベルファスト出身の写真家、現在はイギリスのバースに在住。 2000年にファインアート&ビジュアルカルチャーの修士号を取得し後、写真を通じて世界中の都市成長の構造と変化に内在する社会的ナラティブをリサーチしている。
「City +」の広大な眺め、「Crowned」の構造、ディテール、表面への強い関心、また2つの中国の都市中心部に注目をした「Flat-Pack」を通じて、彼の作品は、われわれに作用する社会構造の最も際立った表現であるアーバニズムへの際限のない魅力を証示している。
2016年NDアワード建築写真オブ・ザ・イヤーを含む写真アワードを受賞。最近では、PDNキュレーター及びファインアートフォトグラフィーアワード2019を受賞。彼の作品は、Lookフォト・ビエンナーレ・リバプール、PDNアワード展、カヌースタジオ(ニューヨーク)、ロサンゼルス写真月間などで国際展示も行われている。
Instagram: https://www.instagram.com/tonymcateer1/