アルヴァ・アアルト生誕125周年を記念してアルヴァ・アアルトコレクションを復刻

フィスカース ジャパンが展開する、北欧デザインのブランド イッタラは、アルヴァ・アアルト生誕125周年を記念して、1936年に発表されたアルヴァ・アアルト・コレクションのベースとボウルを復刻して発売する。今まであまり目にすることがなかったデザインのベースとボウルを現代人が使いやすいサイズへと変更し、1930年代当時の4色で登場し、折々の季節の花を楽しめる。adf-web-magazine-Iittala-alvar-aalto-1

フィンランドを代表する建築家でありデザイナーのアルヴァ・アアルトは1936年に開催された カルフラ・イッタラ ガラスデザイン・コンペティションのために、今ではイッタラだけでなくフィンランドデザインを象徴する存在となっているガラスアイテムのコレクションをデザインした。サイズやモデルの異なるベースやボウルのシリーズで構成されたこのコレクションは、今では「アルヴァ・アアルト・コレクション」と呼ばれている。アルヴァ・アアルト・コレクションは1937年のパリ万国博覧会に出品され、国際的なセンセーションを巻き起こす。当時の装飾品とは一線を画すシンプルかつ有機的な造形は、とても画期的なものだった。それから数十年経ち、ベースをはじめとする彼の多くの作品はフィンランド・デザインのアイコンとなり、ユニークな美しさのイッタラのアルヴァ・アアルト・コレクションは、時代を超えたデザインの礎を築いた。2023年、アアルト生誕125周年を記念して、イッタラはオリジナルコレクションのシェイプとカラーを改めて紹介するとともに、アアルトにインスパイアされた新しいインテリアアイテムを発表する。adf-web-magazine-Iittala-alvar-aalto-18

アーカイブからのかたち

今年、イッタラから発表されるデザインは1936年にアアルトがデザインコンペティションで評価されたスケッチの連作の中のアイテム。作品No.9754といわれていたベースは2つのサイズで登場。オリジナルのデザインに敬意を表して、当時と同じガラスの色が選ばれた。adf-web-magazine-Iittala-alvar-aalto-17

作品No.9752といわれていたボウルは、オリジナルから少し背が高いサイズになって登場。タイムレスにインテリアを彩るボウルは、クリア、ホワイト、スモーキーグレー、クリア1937の4色で登場。様々な用途に使える便利なボウルは小物のディスプレイや収納としてだけではなく、フルーツやチョコレートに、多肉植物の寄せ植えや生け花にも最適。adf-web-magazine-Iittala-alvar-aalto-19

アアルトをイメージしたインテリアアイテム

これらのアイテムに加えて、木製トレイやノートなど、アアルトにインスパイアされた新作も登場。アルヴァ・アアルトの風景画やスケッチからインスピレーションを受けたノート(A5)は、リサイクルされたエンボス加工紙で作られている。また、夏に登場予定の木製トレイは2サイズ。アアルトのアイコンである波の形をした仕切りが付いた滑らかなオーク材のトレイは、安定して持ち運びができる仕様となっている。

アルヴァ・アアルト

近代建築とデザインの巨匠として知られているアルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドのクオルタネに生まれ、1921 年にヘルシンキ工科大学で建築学の学位を取得した後、デザインの世界で頭角を現すようになる。1924年、アアルトは同僚の建築家アイノ・マルシオと結婚し、生涯にわたるパートナーシップを築き、国際的な数々の名作デザインを残す。アアルト独自の美学は、フィンランドデザインを定義し、世界に知らしめることにも貢献。1939年のニューヨーク万国博覧会で初公開された「サヴォイベース」と呼ばれていたベースは、そのダイナミックな波状のデザインでたちまちセンセーションを巻き起こし、アアルトの代表作となった。この伝説的なベースは今ではアルヴァ・アアルト コレクションベースと呼ばれる、世界で最も有名なガラスデザインのひとつであり、イッタラの象徴ともいえるものになっている。

イッタラ

イッタラは、1881 年フィンランド南部にあるイッタラ村でガラス工房として誕生。優れたデザイナー達とクラフトマンの情熱に支えられ、テーブルウェアだけでなくインテリアアイテムにもラインナップをひろげながら現在に至る。北欧デザインのパイオニアとして「人々の暮らしをより豊かにする」という企業理念のもと、世界的に有名なデザイナーや建築家を多数起用し、ただ美しいだけでなく機能性・本質を大切にした、日常的で世代を超えて受け継ぐことのできる流行に左右されないタイムレスなデザインを追求している。