フォトグラファー視点で世界の街の魅力を捉えたヴィトンのフォトブック「ファッション・アイ」シリーズに2タイトルが登場

1854年以来、旅の真髄(こころ)を讃え続けてきたルイ･ヴィトンが、今春、フォトブック｢ファッション･アイ｣シリーズに新たに2タイトル｢ソウル by サラ･ファン･ライ｣、｢テキサス by ショーン･トーマス｣を加える。いずれのタイトルも、新たな地平線へ向けての旅立ちへと読者を誘う作品が収められており、既刊のタイトルと同様に、ファッション･フォトグラファーの眼差しを通じ、ある国や地方、都市、訪問先の姿が描かれている。

ⒸLouis Vuitton Malletier

「ファッション･アイ ソウル」

月食を仰ぎ見る感触を呼び覚ますようなサラ ･ファン ･ライの写真。キアロスクーロの技法を想わせるモノクロの写真は、徐々に赤みを帯び、カラー作品では静寂と激しさを感じさせる。反射、影、隠れた顔や密かなシルエットが、色褪せた美しさを漂わせながら奏でる絶妙なハーモニー。写し取られた穏やかな雰囲気のエッセンスと、絶えず動き続けるソウルの歩行者やその仕草が放つ鮮烈な刺激が、それぞれの写真の中で対峙する。短い滞在の中で自身が受けた印象を記録したいという、写真家の願いが明確に表れた作品だ。通りを走り抜ける時、コーヒーショップに立ち寄る時、地下鉄を待つ時、窓越しに外を見る時。そんな一瞬一瞬を繊細に表現している。

ⒸLouis Vuitton Malletier

ⒸLouis Vuitton Malletier

「ファッション･アイ テキサス」

ⒸLouis Vuitton Malletier

長い間カウボーイとカウガールに魅せられてきた、ショーン･トーマス。テキサス全土を旅して、子牛や馬たちが闊歩する地域でロデオや家畜オークションなどで生業を立て、アメリカの開拓時代を今もなお生き続けている男女を捜し歩いた。

ⒸLouis Vuitton Malletier

アイコニックなシーンにフレッシュなエネルギーを注ぎ込むだけではなく、ヒューストンや 、ミニマリズムの流れを汲むアメリカンモダニズムを体現するマーファで撮影した写真を通じて、あまり人々に知られていないテキサスの魅力を披露。各ページでカウボーイハットを被った型破りな人々を紹介し、ジョン ･ウェインとカントリーミュージックに象徴されるアメリカ的な生活様式を垣間見せている。