国内外から注目を集めるアーティスト・鈴木ヒラクによる唯一無二のドローイング原論

鈴木ヒラクDRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』が2023年9月15日に左右社より発売される。ドローイングとはなにか? いまなぜ、ドローイングは世界的に重要視されているのか?その答えは、描かれたラインを「チューブ」として捉えたときに見えてくる──

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書影

ラインをチューブと捉える。そうすることで鈴木ヒラクは、私たちの生きるこの世界の見方に革命を起こすだろう。 人類学者 ティム・インゴルド

ルネッサンス以来、絵画(ペインティング)と比べて不当に評価されてきたドローイング。その可能性を追求する作品で国際的に注目されてきたアーティスト・鈴木ヒラクが書き下ろす渾身の「ドローイング原論」。洞窟絵画以来のドローイングの人類史に加え、オノ・ヨーコやW・バロウズ、H・ミショーらさまざまなアーティストが20世紀に展開した歴史をたどりなおし、メレトゥ、グルツィマラら、現在のドローイング・シーンの最先端を紹介。ラップ、HIP HOP、都市論、農耕、写真… あらゆる境界を越え、ドローイングから現代芸術史を捉えなおす注目の一冊となる。

また、過去最大の個展となる「鈴木ヒラク 今日の発掘」が2023年9月16日から12月19日まで群馬県立近代美術館で開催される。大規模なインスタレーションと、近作である《Constellation》(2018–21年)、《Interexcavation》(2019年)各シリーズからの作品、そして現地制作される壁画などを組み合わせた大規模な展覧会となる。

鈴木ヒラク

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著者近影

1978年生まれ。アーティスト。東京藝術大学大学院修了後、シドニー、サンパウロ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンなどの各地で滞在制作を行なう。「描く」と「書く」のあいだを主題に、平面・彫刻・映像・インスタレーション・パフォーマンスなど多岐に渡る制作活動を展開し、ドローイングの拡張性を探求している。主な個展に「今日の発掘」群馬県立近代美術館(2023年)があるほか、国内外の美術館で多数の展覧会に参加。音楽家や詩人らとのコラボレーションやパブリックアートも手がける。主な作品集に『GENGA』(河出書房新社、2010年)、『SILVER MARKER』(HeHe、2020年)がある。

『DRAWING ドローイング 点・線・面からチューブへ』

  • 著者:鈴木ヒラク
  • 定価:2,400円+税
  • ISBN:978-4-86528-384-6 C0071
  • 装幀:松田行正+杉本聖士
  • 装画:鈴木ヒラク
  • 発行・販売:左右社

「鈴木ヒラク 今日の発掘」開催概要

会期2023年9月16日~12月19日
休館日毎週月曜日(ただし9/18、10/9、11/27、12/11、12/18 は開館)
時間9:30 - 17:00(入館は16:30まで)
会場群馬県立近代美術館
主催群馬県立近代美術館
料金一般300円、大高生150円
URLhttps://onl.tw/czwYLHP