可視性とはなにか、を捉える

沖田愛有美、坂本那々莉、高野詩音によるグループ展「Whiteout」が表参道のVACANT ROOMで2025年12月20日(土)から2026年2月1日(日)まで開催中。Whiteout とは、入射光と反射光が等しい強度で拮抗し、散乱した白光が全方向から均質に降り注ぐことで視界のコントラストが失われ、視覚や平衡感覚が乱れる光学現象。本来、光は対象を可視化するが、その強度が閾値を超えると可視性の前提条件を反転させる。本展は、その閾値に立ち現れる可視性の諸相を、三者それぞれの実践を通して捉えようとする試みとなっている。

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展示風景

沖田愛有美は、漆が育つ東アジアや東南アジアで発展した漆の絵画を独自の視点で再解釈。日本では絵画と工芸の境界上を揺らぎ定着しなかった漆絵について、沖田は漆の表面を研ぎ澄まし描く反復の行為がもたらす「目」と「手」の再会を交えた領域の結節点としての可能性を見出してきた。

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沖田愛有美「透風の導き」

「映画的視点を通じた自己像の絵画表現」をテーマに制作している坂本那々莉は、自身が監督・俳優・演出家となり、一人芝居のように構成されたワンシーンを絵画として描く手法を用い、内面に潜む理想や葛藤を探究。とりわけ、アジア人女性として現代を生きる中で抱く違和感や孤独、静かな社会への怒りといった感情を主要なモチーフとし、社会的かつ個人的な心の動きを絵画として定着させることを試みている。

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坂本那々莉「誰もが持っているものも、誰も持っていないものも、全部欲しい」

高野詩音は主に人物をモチーフとした油彩作品を中心に絵画・平面作品を制作。現代社会における孤独や葛藤、刹那的で曖昧な感情やアイデンティティの揺らぎといった内面的な感覚を象徴的かつ魅惑的・官能的な表現で絵画として描き出すことをテーマに制作している。

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高野詩音「Red planet」

「Whiteout」開催概要

会期2025年12月20日(土)~2026年2月1日(日)
時間13:00~19:00 ※月火水休廊
会場VACANT ROOM
URLhttps://tinyurl.com/yxcyxekc