知床に関わり制作を続ける上村洋一とエレナ・トゥタッチコワによる「Land and Beyond | 大地の声をたどる」展を開催
ポーラ ミュージアム アネックスにおいて、上村洋一+エレナ・トゥタッチコワ「Land and Beyond|大地の声をたどる」が2021年7月21日(水)から8月29日(日)まで開催される。
上村は、世界各地の、主に海で行ったフィールド・レコーディングを中心にサウンド・インスタレーションを手がけてきた。トゥタッチコワは、歩くという行為を通して各地の自然や人の物語を採集し、写真、映像、文章、ドローイングを含むインスタレーションとして展開してきた。
「Land and Beyond|大地の声をたどる」は、それぞれ知床という地に関わり制作を続けている二人のアーティストによる最新の歩みを発表すると同時に、相互に交差する世界観を知床という土地(Land)から出発しながら、土地と人との関係をより普遍的に喚起しうるもの(Beyond)として、見る側に投げかける。本展は、知床や北方圏のリサーチも展開する四方幸子をゲストキュレーターに迎え、三者の現地滞在を含む対話を介して生み出されたものとなる。
上村洋一について
1982年千葉県生まれ。上村洋一は、聴覚や視覚から風景を知覚する方法を探り、主にフィールド・レコーディングを素材にサウンド・インスタレーションや絵画作品、映像作品、サウンド・パフォーマンス、音響作品などを制作し国内外で発表している。フィールド・レコーディングを「瞑想的な狩猟」として捉え、その行為を通して、人間と自然との曖昧な関係性を考察している。東京藝術大学大学院美術研究科修了。音響作品(CD)に『re/ports』(Ftarri、2019年)がある。
エレナ・トゥタッチコワについて
1984年、ロシア・モスクワ生まれ。エレナ・トゥタッチコワは、人間の風景認識や物語創造、歩行と想像力の関係に関心を抱く。歩行を世界の道づくりという表現方法として捉え、様々な土地で、歩き、人とかかわりながら、制作を続けている。土地に秘めた物語を探り、写真、映像、文章、ドローイングなどで表現する。2003年までは11年間、モスクワ国立音楽院付属中央専門音楽学校で音楽を学び、その後、ロシア国立人文大学の東洋文化・古典古代学部では日本文学を専攻。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現領域 博士後期課程修了。博士(美術)。
上村洋一+エレナ・トゥタッチコワ「Land and Beyond|大地の声をたどる」開催概要
会期 | 2021年7月21日(水)- 8月29日(日) ※会期中無休 |
開館時間 | 11:00 - 19:00 (入場は18:30まで) |
会場 | ポーラミュージアムアネックス |
入場料 | 無料 |