世界的アーティスト天野喜孝のアート展「金色世界」が京都・臨済宗妙心寺にて開催
この度、『ファイナルファンタジー』シリーズのロゴ/イメージイラストや『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』『昆虫物語 みなしごハッチ』のキャラクターデザインを手がける世界的アーティスト・天野喜孝の生誕70周年を記念したアートプロジェクト「金色世界」が始動。2022年11月23日(水・祝)から12月8日(木)まで、京都・大本山妙心寺にてアート作品展「金色世界 天野喜孝が描く無限の光 ~GOLDEN VIEW OF THE WORLD~」が開催される。
展示概要
メインアート「金色厨子」
江戸時代の絵師・狩野探幽の名作である雲龍図が描かれた法堂(重要文化財)に、天野喜孝の描き下ろしメインアートが並び、時代を超えた美の共演を果たした。高さ約3mの円柱型からなる「金色厨子」は、須弥山図の「飛天」を天野喜孝が自ら解釈した作品。その四方には高さ約1.5mの小型の厨子を4本展示し、中央の厨子を東西南北から囲むように配置することで、密教の教えを視覚的に伝える立体曼荼羅を表現している。
単なるイラストではなく空間全体で鑑賞者自身の感性に問いかける作品が一堂に並ぶ。
アートプロジェクト「金色世界」について
「金色世界」は、「天野喜孝 生誕70周年プロジェクト」のひとつとして、日本の伝統工芸である金箔・箔押しの技術を活用したキャンパスに、天野喜孝の世界観を象徴するアートを創出するプロジェクトである。この「金色世界」を日本のIPコンテンツとして、プロダクト化など様々なコラボレーションを進めながら、日本が世界に誇る技術・文化を世界に向けて発信していく。今回妙心寺で行われるアート展終了後には、メインアートである「金色厨子」などの作品と会場である妙心寺を3DCG化し、「天野喜孝VRミュージアム」と連携し、「バーチャル金色世界」を展開予定。そのほか、最新テクノロジーと融合し「金色世界」をより多角的に表現。デジタル領域に参画し、デジタルアート・メタバース・NFTなどデジタルコンテンツ化するなど、アートの持つ力や未来への可能性を描いていく。
天野喜孝 プロフィール
1967年に15歳でアニメーション制作会社「竜の子プロダクション」(現「タツノコプロ」)に入社し、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』 『昆虫物語 みなしごハッチ』『新造人間 キャシャーン』など、多数のキャラクターデザインを手がける。1982年に独立後、1987年より「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ、イメージイラストを担当、天野喜孝の世界観が広く知れ渡る大きなきっかけに。2000年ヒューゴー賞にノミネート。同年、アイズナー賞を受賞。ニューヨーク、ロンドン、パリなどで評価されているファインアートシリーズをはじめ、数多くの個展を国内外で開催するなど国を超えて人々を惹きつけ、現在も幅広い分野で世界的に活躍を続けている。
「金色世界 天野喜孝が描く無限の光」開催概要
会期 | 2022年11月23日(水・祝)〜12月8日(木) |
会場 | 大本山妙心寺 |
拝観時間 | 9:00〜12:00/13:00〜16:00 ※チケット販売は15:30まで |
拝観料 | 大人700円/小中学生400円 |
公式HP | https://goldenworld.jp/ |