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コンテンポラリーデザインの革新を示す新作「BLOSSOM」

東京を拠点に活動しVitra Design Museumのパーマネントコレクションに選出されるなど世界的に注目を集めるインテリアデザイナー山本大介が、2025年3月7日(金)から3月10日(月)までパリで開催されるデザインサロン「MATTER and SHAPE」に出展する。MATTER and SHAPEはWSNのMatthieu Pinetがディレクターを務め、『A Magazine Curated By』の元編集長Dan Thawleyがクリエイティブディレクターを担当し、Michela Pelizzariが設立したデザイン・コミュニケーション&ストラテジー・エージェンシーP:Sと提携する形で2024年にスタートした新たなデザインサロンである。adf-web-magazine-daisuke-yamamoto-3

このサロンは、ファッション、デザイン、アート、建築をつなぐ場として、革新性と卓越性を称えるプラットフォームを提供する。第2回目となる2025年のMATTER and SHAPEは、3月7日から10日まで、パリのチュイルリー公園内に設置される5000平方メートルを超える仮設スペースで開催される。今回は、LAを拠点とするPerron-Roettinger StudioのWillo Perron氏とのパートナーシップのもと、世界各国から厳選されたブランドやアーティストが参加する。

山本大介が提案する持続可能なデザイン

山本大介は、産業廃棄物を最小限に抑え、流動的なマテリアルライフサイクルを実現する「FLOW」シリーズを基盤に、新たな提案「PAINTING」シリーズより新作「BLOSSOM」を出展する。「FLOW」は、内装下地材であるLGS(軽量鉄骨)を廃棄せずに活用する循環型の空間デザインを実現するプロジェクトであり、商業空間デザインも手掛ける山本が、日々繰り返されるスクラップアンドビルドに疑問を投げかける中で生まれた。解体を前提にした空間設計と、素材の純度を活かしたデザインを融合させたこのシリーズは、資材の再利用を通じて持続可能な未来を目指している。

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FLOW_PAINTING_BLOSSOM
Photo: Masayuki Hayashi

「PAINTING」シリーズでは、修復という行為を再考・再定義し、産業廃棄物や資源循環の可能性を探求する。今回出展する「BLOSSOM」は、電解処理を施したLGS素材を用い、素材本来の色彩スペクトルを活かした作品である。光や角度によって多様に変化する表現が特徴的で、持続可能なデザインの可能性を示唆する。

山本大介  Daisuke Yamamoto プロフィール

武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。株式会社ワンダーウォール(片山正通)を経て、2022年に株式会社山本大介デザインスタジオを設立。武蔵野美術大学造形学部建築学科および空間演出デザイン学科非常勤講師。建築とインテリアデザインのバックグラウンドを活かし、アートと機能の境界を曖昧にしながら、オブジェクトと建築環境の関係性を探求している。スタジオ設立後の最初のプロジェクト「FLOW」は、東京のスクラップアンドビルドの問題に着目し、LGS(軽量鉄骨)を循環型の資材として活用するデザイン手法を提案。ミラノデザインウィークで発表したDIYインスタレーションは世界的な注目を集め、2024年よりスペイン・バルセロナのVASTO GALLERYに所属し、活動の幅を広げている。adf-web-magazine-daisuke-yamamoto-1

「MATTER and SHAPE」開催概要

会期2025年3月7日(金)から3月10日(月)まで
会場チュイルリー公園(Jardin des Tuileries)
URLhttps://matterandshape.com/