渋谷の景色を展望しながらまだ見ぬ世界を想像する
「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES」vol.7 美術家 中﨑透による企画展「Ding-dong, ding-dong 〜Bells ringing at the bottom of the valley〜」が、2024年1月23日(火)から3月31日(日)までSHIBUYA SKYで開催される。SKY GALLERY EXHIBITION SERIESは、SHIBUYA SKYからの景色を眺めるだけにとどまらず、まだ見ぬ世界への興味を抱かせ想像力を育てる体験を提供することを目的として開催。「視点を拡げる」を共通テーマにアーティストが本施設を体験したインスピレーションから制作された作品を展開している。
今回の展示において中﨑は、渋谷という街に深く関わりながら独自の人生を歩む、年齢や性別、職業の全く異なる三人のインタビューを実施。決して交わり合う事の無かった三つの人生が、中﨑の新作を中心とした作品群と共に紡がれていく。鑑賞者はこの舞台に散りばめられた断片を通して、ここSHIBUYA SKYの上空から見下ろす街のイメージとのズレ、自らの今や人生との差異に触れながら、社会といち個人の間にある影響の密接さを感じられる。再開発が続くこの街の輪郭は常に変化していくが、その輪郭もまた揺さぶられる体験になるかもしれない。
中﨑透
1976年茨城生まれ。美術家。武蔵野美術大学大学院造形研究科博士後期課程満期単位取得退学。現在、茨城県水戸市を拠点に活動。言葉やイメージといった共通認識の中に生じるズレをテーマに自然体でゆるやかな手法を使って、看板をモチーフとした作品をはじめ、パフォーマンス、映像、インスタレーションなど、形式を特定せず制作を展開している。展覧会多数。2006年末より「Nadegata Instant Party」を結成し、ユニットとしても活動。2007年末より「遊戯室(中﨑透+遠藤水城)」を設立し、運営に携わる(-2021)。2011年よりプロジェクトFUKUSHIMA!に参加、主に美術部門のディレクションを担当。2022年、越後妻有大地の芸術祭参加、水戸芸術館にて個展「中﨑透 フィクション・トラベラー」開催。2023年、芸術選奨新人賞受賞。
過去の作品例
アーティストトーク
本展の開催を記念し、美術家中﨑透とグラフィックデザイナーの長嶋りかこによるトークショーが2024年1月27日(土)に開催される。長嶋りかこは本展において、グラフィックデザインを担当。SHIBUYA SKYブランディングディレクターの有國恵介をモデレーターに、本展の制作背景・裏話が語られる。詳細は公式サイトより確認できる。
長嶋りかこ
ビジュアルアイデンティティ(VI)デザイン、サイン計画、ブックデザインなど、視覚言語を基軸としながら活動。対象のコンセプトや思想の仲介となって視覚情報へと翻訳し色と形にする。これまでの仕事に札幌国際芸術祭“都市と自然“/アニッシュカプーアの崩壊概論展/ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館「エレメントの軌跡」などのVI&サイン計画、ポーラ美術館の新VI計画など。
有國恵介
プロジェクトディレクター。演出と空間を掛け合わせた長期的な場づくりをテーマに商業施設や都市空間の体験設計を手掛ける。主な仕事は東京駅100周年記念TOKYO COLORS総合演出、経済産業省『FIND/47』企画制作。常設インスタレーションSHIBUYA CASTの『AXYZ』の企画制作、心斎橋大丸『D-WALL』企画制作、展望施設『SHIBUYA SKY』の体験設計から開業後のブランディングディレクターとして従事。2023年12月竣工のSHIBUYA SAKURA STAGEのデジタル環境演出など。
SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.7「Ding-dong, ding-dong 〜Bells ringing at the bottom of the valley〜」開催概要
会期 | 2024年1月23日(火)~3月31日(日) |
会場 | SHIBUYA SKY46階「SKY GALLERY」 |
チケット | イベント当⽇のSHIBUYA SKY⼊場チケット、年間パスポートを持っている⽅は鑑賞可能 トークイベントは12⽉26⽇(⽕)より販売予定 |
URL | https://tinyurl.com/243kf23d |