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新作も初公開

草野絵美の生成AIによる新作群が、金沢21世紀美術館で2023年10月7日(土)から2024年3月17日(日)まで開催される展覧会「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ」で展示される。先だって、テキサスで行われた生成アートの祭典ArtBlocks Marfaで公開したAI写真シリーズ《Pixelated Perception》に加え、代表作《Neural Fad》を映像化した新作インスタレーション《Morphing Memory of Neural Fad》を初公開する。さらに、Callbackの協力により、グラフィックデザイナー稲葉英樹とコラボレーションした限定NFTも会場限定で無料配布される。

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展示作品

Neural Fad

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草野絵美の新作《Morphing Memory of Neural Fad》は、彼女の代表作である《Neural Fad》が新たな形で生まれ変わったもの。生成AIを用いて東京のストリートファッションの歴史を再解釈し、戦後の日本のサブカルチャーを探求するこの作品は、もともと100点の写真作品としてBright Moments Tokyoで発表された。今回、草野はAIで生成した膨大なデータを基に、モガ、フーテン族、タケノコ族、カラス族、デコラなど、東京の多様なストリートファッションヒストリーを映像インスタレーションに昇華させた。
アーティスト:草野絵美
ビデオ・ディレクター、技術協力:キョウダカンジ

Pixelated Perception

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Pixelated Perceptionでは、AIで作成した架空の人々の肖像を用いて、デジタル時代のアイデンティティと認識について考察する。この作品は、仮想と現実の相互作用について、そして、1990年代の日本におけるピクセル/モザイクをめぐるジェンダーロールについて考えさせられる。

デジタルを食べる!? ―身体と一体化するテクノロジー

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デジタルテクノロジーによって、この地球や私たちの生き方や感性はどのように変わっていくのか。20世紀から繰り返されてきたこの問いに対して2023年、いままでとは全く違った惑星の姿が出現しようとしている。人新世とよばれ、見えないネットワークやAI によるコントロールにひたされたこの惑星DXPでは、テクノロジーと生物との関係が日々新たに生成されている。

DXP展は、アーティスト、建築家、科学者、プログラマーなどが領域横断的にこの変容をとらえ、今おこっていることを理解し、それを感じられるものとして展開するインターフェースとなる。注目のテクノロジーであるAI、メタバースやビッグデータで構成される一つのリアリティ、そしてヴィジョンとしてのDXPは衣食住も含めた総合的なライフの可能性を提案する。

出展作家

AFROSCOPE(ガーナ)・レフィーク・アナドール / Refik Anadol(トルコ、アメリカ)・アンリアレイジ / ANREALAGE(日本)・シュルティ・ベリアッパ&キラン・クマール / Shruti Belliappa & Kiraṇ Kumār(インド)・GROUP(日本)・HATRA+Yuma Kishi(日本)・Keiken(日本、イスラエル、メキシコ)・河野富広 / Tomihiro Kono(日本)・MANTLE: 伊阪柊+中村壮志 / MANTLE: Shu Isaka+Nakamura Soshi(日本)・松田将英 / Shōei Matsuda・デイヴィッド・オライリー / David OReilly(アイルランド)・VUILD(日本)・東京大学池上高志研究室(協力:大阪大学石黒浩研究室)・Takashi Ikegami Laboratory, University of Tokyo(Supported by Hiroshi Ishiguro Laboratory, University of Osaka)・ジョナサン・ザワダ / Jonathan Zawada(オーストラリア)・メルベ・アクドガン / Merve Akdogan(トルコ)・デイヴィッド・ブランディ / David Blandy(イギリス)・明治大学宮下芳明研究室 / Homei Miyashita Laboratory, Meiji University(日本)・草野絵美 / Emi Kusano(日本)・MANTLE (伊阪柊 + 中村壮志) / MANTLE: Shu Isaka+Soshi Nakamura(日本)・ティル・ノワク / Till Nowak(ドイツ)・スプツニ子! / Sputniko!(日本)

草野絵美

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東京都出身、レトロフューチャーをテーマに創作活動を行うアーティスト。世界三代オークション・クリスティーズ、ヴィクトリア&アルバートミュージアム、Bright Moments、Unit Londonなど国内外で展示を行う。高校時代に原宿でストリート写真家デビューし、その後「Satellite Young」の主宰兼リードシンガーとしても活動し、音楽とインスタレーションアートを中心に活動。2021年、当時8歳の息子の「Zombie Zoo Keeper」プロジェクトをきっかけにWeb3ムーブメントに参加。22年インディペンデント・アニメスタジオ「新星ギャルバース」共同創設、ローンチ後販売したNFTアートはOpenSeaの取引総額ランキングで世界1位に輝いた。今回は、画像生成AIで制作したイメージ群で構成されたインスタレーションを発表。AIと人間の記憶の関係性を探る。

「DXP(デジタル・トランスフォーメーション・プラネット) ―次のインターフェースへ」開催概要

会期2023年10月7日(土) 〜2024年3月17日(日)
時間10:00 - 18:00(金・土曜日は20:00まで)
会場金沢21世紀美術館
URLhttps://onl.tw/UwCcG9N