チームラボの個展「teamLab: Impermanent Flowers Floating in an Eternal Sea」がサンパウロにて開催
アート集団チームラボは、サンパウロの複合文化施設「Farol Santander São Paulo」にて、2023年1月25日(水)から5月21日(日)まで個展「teamLab: Impermanent Flowers Floating in an Eternal Sea」を開催する。永遠の海の中で、誕生と死を繰り返す花々の作品群などを展示する本展では、身体と境界なく連続する作品世界による空間と時間を、意志のある身体的知覚によって体験することができる。
これまで、人間の世界への認識、そして、認知上の境界について探索し、連続性そのものへの認識を模索してきたチームラボ。本展の作品群は、チームラボの「超主観空間」による映像作品群となっている。
レンズや遠近法で空間を切り取った映像は、その切り取った空間が画面の向こう側に生まれ画面が境界になる。そして、視点が固定されてしまうことによって身体を失い、視点を1点に視野を狭く集中させるため催眠状態になりやすく、意志も批判精神もなくなる。
「超主観空間」による作品空間は、スクリーン面が境界とならず、鑑賞者が存在する空間と曖昧に連続する。そして、視点が移動できるため、映像を自由に歩きながら見ることができ、また、フォーカスを生まないため、視点を1点に集中させず、視線誘導も起こさず、視野は広くなり、意志のある状態で映像と対峙する。
作品《花と人、コントロールできないけれども共に生きる》
花々が、誕生と死滅を繰り返し続けながら、来場者の振る舞いによって、より咲き渡ったり、より早く散っていったりする。人々を作品の一部にすることによって、来場者のいる世界と作品世界の境界がより曖昧になっていくとの考えに基づいて制作されている。
作品《Black Waves》
一つの連続した波でできた作品。古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現されますが、線の集合でできた波は、それらが流れの中の一部であることを気が付かせてくれます。そして、その線の集合には、波が生き物であるかのように、どこか生命を感じさせる。
作品《永遠の今の中で連続する生と死》
《Black Waves》の海の中に現れる作品。人々の現実の時間と同じ時間の流れで、咲いていく花々が、季節に合わせて日々移り変わっていき、サンパウロの日の出とともに作品世界も明るくなり、日の入りとともに暗くなっていく。
作品《フラワーズ ボミング》
来場者が紙に描いた花々が、壁に生まれ、群生し広がっていく作品。この花々は、人々が描くことによって、生まれ、咲き、散って死んでいきます。散っていくときに、花びらの軌跡によって、花自身も新たに線を描いていく。
「teamLab: Impermanent Flowers Floating in an Eternal Sea」開催概要
会期 | 2023年1月25日(水) - 5月21日(日) |
会場 | Farol Santander São Paulo、ブラジル |
特設ページ | https://bit.ly/3CCC1zW |