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「具体」の時間をたどる

「具体美術協会/芦屋」「アプローチ! アーティストに学ぶ世界のみかた」が2024年4月13日(土)から6月9日(日)まで芦屋市立美術博物館で開催される。両展覧会は本美術博物館の有する約1,500点の作品コレクションによる展示。「具体美術協会/芦屋」展は1954年に芦屋で結成された「具体美術協会(具体)」に属した作家の作品とともに当時の資料を展観し、1972年に解散するまでの「具体」の時間を紹介。「アプローチ! ―アーティストに学ぶ世界のみかた」展では所蔵する近現代作家の絵画、立体、写真作品を、「自然」「社会・人間」「造形」といったキーワードのもとに展観。制作を通して世界と関わるアーティストたちの視点と制作の手法に迫る。

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ポスター画像

「具体美術協会/芦屋」見どころ

  • 1954年に国際的な活動を展開した前衛美術グループ「具体美術協会(具体)」が芦屋で結成されてから今年で70年。芦屋市立美術博物館が誇る「具体」コレクションから35名の作品約45点を展示し、それまでの美術の概念にとらわれない実験的、独創的な作品を数多く生み出した「具体」の18年を振り返る。
  • 機関誌『具体』やグタイピナコテカで開催された各作家の個展パンフレット、展覧会関係資料等を展覧するほか、記録写真や記録映像をご覧いただくコーナーを設け、アーカイブからも「具体」の時間を辿る。
  • 1991年の開館時より収蔵してきた当館の「具体」コレクションは、「具体」の第1世代から第3世代の会員の作品を多数所蔵しており、国内外で類を見ない充実したコレクションとなる。 
「具体美術協会(具体)」

兵庫県芦屋市に在住していた、関西において戦前から前衛画家として活躍していた吉原治良をリーダーに、彼に作品の批評を受けていた阪神間の若い作家たちによって、1954年に結成された前衛美術グループ。創立メンバーは17名、18年の活動期において60名を超える作家が会員として参加した。吉原治良による「人の真似をするな」というスローガンを掲げ、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示したい」(『具体』創刊号、1955年より)という理念のもと、会員たちは何ものにもとらわれない自由な発想と、新しい美の創造に向けた独創的な作品の発表を続けた。1972年の吉原治良逝去を機に解散。「具体」は、戦後の日本美術を代表するグループとして、国内外で高い評価を受けている。

展示作品
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嶋本昭三 《作品》 1954年 塗料、新聞紙 ©shimamotoLAB Inc. 芦屋市立美術博物館蔵

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小野田實 《作品64-H》 1964年 油彩、ビニール接着剤、樹脂、板 ©ONODA Minoru 芦屋市立美術博物館蔵

「アプローチ! ―アーティストに学ぶ世界のみかた」見どころ

  • 所蔵する近現代作家14名の絵画、立体、写真作品約60点を展観。
  • アーティストたちの視点とアプローチの手法を紹介し、鑑賞者が同じ世界を生きるアーティスト像へアプローチしてできる。
  • 「世界」に存在する物事の中から、それぞれのアーティストたちが制作の動機・題材としたものをキーワードとして、作品とともに紹介。
展示作品
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中川佳宣 《果実あつめ》 1990年 ミクストメディア 芦屋市立美術博物館蔵

「具体美術協会/芦屋」「アプローチ! アーティストに学ぶ世界のみかた」開催概要

会期2024年4月13日(土)~6月9日(日)
時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日月曜日(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・振休)は開館、4月30日(火)、5月7日(火)は休館)
会場芦屋市立美術博物館
料金一般500円、大高生300円、中学生以下無料
主催芦屋市立美術博物館
URLhttps://ashiya-museum.jp/