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電通グループGNUSの新オフィスは面積を3倍に拡大したチーミング活性化の場

デジタルプロダクトを軸としたビジネス変革支援を行う、電通グループのGNUSがこのたび六本木の新オフィスに移転した。フルリモートが前提の働き方が主なGNUSが、あえてフロア面積を3倍に拡大。特徴的なオープンスペースを中央に設けることで、チーミングの促進を図る。

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オフィス中央のフリースペース「GNUS DICE」/写真:堀越圭晋

GNUSは創業2019年、社員25名のDX/デジタルプロダクト開発企業。国内外400名以上の外部人材と協力しながら開発を進めるため働き方はフルリモートが前提で、メンバーのリモート率は95%だった。多様な働き方が可能な一方、メンバー同士がオフラインで顔を合わせないことの課題も明らかになり、その解決のためにこのたびオフィスを移転した。面積を3倍に拡大し、社員だけでなくクライアントやフリーランスまで含めて、横断的なコラボレーションを活性化する場として設計した。

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「GNUS DICE」は360度回転することができる/写真:堀越圭晋

フロア中央の回転するフリースペース「GNUS DICE」

社内外にまたがりチーミングを活性化するために、GNUSはデジタルプロダクトのアジャイル開発で培った「仮説を立て、検証を繰り返す」思想をオフィス全体の設計に応用した。なかでも、実験的な取り組みとして、フロア中央に設けたフリースペース「GNUS DICE(ヌース ダイス)」は、このオフィスの最大の特徴だろう。「GNUS DICE」は3面を壁で囲まれた、2.4m四方の真っ白なフリースペース。360度回転することで、その周囲の四方の空間をシーンに合わせて広げる。使い方に決まりはなく、オフィスを利用する誰もが自由に利用可能。エントランスに向けてアート展示スペースとして来訪者を出迎える、ソファ席に向けて待合ロビーを広げる、オープンスペースに向けて登壇ステージとして使うなど、オフィスの姿を様々に変化させる。

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「GNUS DICE」使用例/写真:堀越圭晋

「DICE=サイコロ」のように、次にどんな変化が起こるかわからない期待感で、オフィスを「来ないといけない場所」ではなく「来たくなる場所」「来たら新しい発見があり、それを共有できる場所」にしていくことから活発なコラボレーションが生まれることを狙う。今後、この「GNUS DICE」を使い、新しいオフィスのあり方をGNUS社員が仮説設計・検証していく。

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オフィス内装/写真:堀越圭晋

GNUSの強みはトップレベルのDX人材とのネットワークと、アジャイルなプロダクト開発。社外のフリーランスの方々と協業するには、画一的なルールで縛るのではなく、個々人がパフォーマンスを発揮できる働き方を自由に選べることが必要です。...予想外の使われ方やニーズ、課題に対応するために、あえて使い方を決めない「GNUS DICE」という余白を用意しました。

―文分邦彦、GNUS CEO

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写真:堀越圭晋

2名の設計者が「マテリアルのリレー」によって、空間をアップサイクル

GNUSが入居したビルは「すこやかに働く」をコンセプトとするワークラウンジ「Kant.」。元々あった内装や部材をできる限り引き継ぎ、「マテリアルのリレー」により環境に配慮したオフィスづくりを実現している。Kant. WORK LOUNGEの内装をSPEACと共同で担当した山野井 靖(建築士)と、GNUS新オフィスの設計を担当した石井 一東(デザイナー)が共同で、既にあるものを活かしながら新たな価値を創造した、アップサイクルされた空間となっている。