建築安藤忠雄による時の経過を最高峰のシンボルで表現
ブルガリは日本の建築家安藤忠雄とのコラボレーションを実現し「オクト フィニッシモ 安藤忠雄 限定モデル」の発表を通して、究極なデザインと「時」の融合を果した。建築家である安藤はコンクリートとガラスを基調とし、それに光をクリエイティブに組み合わせた建築物で世界的な評価を得てきた。コンクリート、ガラス、光の3要素は安藤建築に共通する特徴であり、絶対的な純度である本質を追求している。
安藤が手掛けた作品は現代建築史の一部を成すまでになった。代表作として、アメリカテキサス州の「フォートワース現代美術館」、大阪の「光の教会」、東京にある「21_21 DESIGN SIGHT」などが挙げられる。ブルガリと安藤のコラボレーションによって生まれた「オクト フィニッシモ」限定シリーズ第一弾では、「オクト フィニッシモ」の純粋なデザインに感銘を受けた安藤が、ダイアルに刻まれた螺旋状の渦をブラックホールに見立て、そこから「時」が生まれる様を表現。第二弾である本モデルでは、建築を専門とする彼が大切にしている「時」というテーマを三日月の概念で表現。引き続き時の表現をメインテーマとしながら、異なるアプローチで「時」を表現している。
月は満ち欠けの最初の段階である三日月から、やがて満月へと変化する。月の満ち欠けは時のはかなさの象徴。地球が月に部分的に影を落とすことによって三日月の部分だけが輝いて見える。文明の黎明期から、月は常に「時」を表すために用いられ、人類や自然界にとっての時計やカレンダーの役割を果たしてきた。日本文化において「時」に関連する事象には、空に浮かぶ月と暦上の月の両方を意味する「月」という漢字が当てられます。夜空を描く螺旋の中で、三日月は夜の希望であり、希望に満ちた未来を体現している。限定モデルでは、藍色のラッカー上で「時」というテーマをミニマルに表現した。秒針の根元から時を表す螺旋が渦を巻いて広がり、5時の位置にはゴールドの三日月が配置。安藤はこの2つのエッセンシャルなグラフィック要素によって「時」に対するヴィジョンを表現している。シースルーのケースバックには安藤のサインがレーザープリントされ、形状、大きさ、素材、空間的デザインで表現している安藤の作品となる。
建築家安藤忠雄 プロフィール
大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。代表作に「六甲の集合住宅」、「光の教会」、「FABRICA(ベネトンアートスクール)」「ピューリッツァー美術館」、「フォートワース現代美術館」、「地中美術館」、「表参道ヒルズ(同潤会青山アパート建替計画)」「プンタ・デラ・ドガーナ」「上海保利大劇場」、「クラーク美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1985年アルヴァ・アアルト賞、1989年フランス建築アカデミーゴールドメダル、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、1996年高松宮殿下記念世界文化賞、2002年AIAゴールドメダル、京都賞、2003年文化功労者、2005年UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル、レジオンドヌ−ル勲章(シュヴァリエ)、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、文化勲章。2012年リチャード・ノイトラ賞、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、15年イタリアの星勲章(グランデ・ウフィチャ―レ章)、2016年イサム・ノグチ賞。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年より東京大学教授、2003年より名誉教授。