現代のデザインが未来に残すもの
デザイナーの小泉創が東京のギャラリー「es quart」で、初の個展を2024年11月23日から12月1日まで開催する。SO KOIZUMI DESIGNは2021年に設立され、今年で設立3周年を迎える。4月にはイタリア・ミラノで行われたデザインイベント「ALCOVA MILANO」に初出展し、注目を集めた。本展ではイベントで発表された家具シリーズ「Fossilized Future」をはじめ、テンセグリティ構造を活かした風鈴「SEVEN」や、多機能オブジェクト「Polysemy」が展示される。
展示作品の詳細とコンセプト
Fossilized Future
現代の資源が未来に化石化することを想像して生まれた作品群。ナラ枯れによる木材や自然廃棄物を活用し、チェーンソーで形を削り出すことで化石のような視点から現代を俯瞰する新しい視点を提供している。
SEVEN
不安定な時代の象徴としてテンセグリティ構造を活かした風鈴「SEVEN」は、外部からの力が加わると揺れが生じ、その音が空間に響くことで、癒しと彩りを提供する。
Polysemy
置き方を変えることで、本棚やサイドテーブルなど多機能を兼ね備える「Polysemy」は、使い手の想像力を引き出し、身の回りの空間に豊かさを与えるデザインとなっている。
Urut
ヘルシンキ滞在時に訪れた教会からインスピレーションを受けたお香立て兼ロウソク立て「Urut」。オルガンのような構造で、炎と煙が静寂と調和をもたらし、深い安らぎを感じさせる。
トークイベント「表現の深層」
会期中の11月30日には、デザイナーの進藤篤、編集者の井上倫子をゲストに招き、小泉創を交えたトークイベントも開催予定。本イベントではデザイナーがプライベートワークとして作品を発表する意義や心の内を語り、メディア側からの視点も共有する。終了後はカクテルパーティーも予定されており、リラックスした雰囲気での交流も楽しむことができる。
小泉 創 プロフィール
2021 年に東京でSO KOIZUMI DESIGN 設立。空間や家具など多岐にわたる領域のデザインを手掛けている中で、自身の思考や実験的アプローチから生まれる作品を定期的に発表している。
「So Koizumi 個展 - 表現と未来の視点」
日程 | 2024年11月23日(土)から12月1日(日)まで |
時間 | 11:00〜19:00 |
会場 | es quart |
URL | https://esquartgalerie.com/ |