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文字はうたい画はおどる

うたう仲條 おどる仲條 - 文字と画と、資生堂と」展が、資生堂ギャラリーで2026年3月3日(火)から6月28日(日)まで開催される。日本を代表するグラフィックデザイナーである仲條正義(1933-2021)が他界してから5年後目を迎える今年。仲條が手がけた資生堂社の企業文化誌『花椿』をはじめ、資生堂パーラーのポスターやパッケージ、原画など、生涯にわたり資生堂と歩んだ作品群から厳選して展示される。

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フライヤー表面

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同・裏面

仲條正義は、当社活動の多岐にわたるデザインやアートディレクションに従事するとともに松屋銀座(1978)や東京都現代美術館(1995)のロゴデザインなどでも知られている。時代に対する鋭い感性とアヴァンギャルドな精神から繰り広げられる唯一無二の世界観は、国内外のグラフィックデザイン界において今もなお異彩を放っている。とりわけ、2000年代以降コンピューターによるグリッドシステムを用いたデザインが定着するなか、自由な構成や手描きによる仲條作品の存在が再び際立つようになり、次世代に大きな影響を与えてきた。

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キュイジーヌ シセイドー オリジナルプレート、1984

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資生堂パーラー ビスキュイ パッケージ、2015

文字を巧みにつくる、あるいは組み上げ、自らの手で画を描き、またイメージを写真で創り上げる。それらが仲條の手で組み合わされると、文字はリズムをもってうたいだし、画はたちまちおどりだす。生前、仲條は「デザインはうたになる方を選ぶ」と語り、その特徴は「おどっている」とも評されることがあった。作品を通じ仲條デザインの本質に迫る試みとなっている。

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タクティクスデザイン、1983

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キュイジーヌ シセイドー ポスター (撮影:小暮徹)、1984

本展の見どころ

資生堂社とともに手がけた約200点の作品

資生堂社にて収蔵している作品を中心に、化粧品の広告ポスター、資生堂パーラーのパッケージや包装紙、時計などのプロダクト、さらには、展覧会では初出品となるイラストの原画などが厳選して紹介される。

手にとって、肌で感じる『花椿』(約350冊)
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『花椿』 表紙 1983年1月号 撮影/冨永民生、スタイリング/檜山カズオ 、ヘアメイク/マサ大竹

仲條が40年にわたり手がけた資生堂の企業文化誌『花椿』。そのうち1982年から2011年まで、仲條がアートディレクターとして采配をふるった冊子を収めたライブラリーコーナーを設置、本展のなかで一挙公開。ページの展開や構成も含め、仲條の真骨頂ともいえるグラフィカルなエディトリアルデザインを手に取って感じることができる。

うたい継がれる仲條
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「忘れちゃってEASY思い出してCRAZY」出品作、2012

学生時代から仲條に憧れ、自身の作風に影響を与えていると言うグラフィックデザイナーの山口崇多(株式会社コル)が、仲條デザインのエッセンスを再解釈して制作した映像作品を展示。仲條の「うた」や「おどり」、その造形感覚を次世代につなげようと試みる。

仲條正義

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撮影:若木信吾

1933年東京生まれ。東京藝術大学図案科(現デザイン科)を卒業、1956年に株式会社資生堂宣伝部に入社。1959年同社退社、株式会社デスカ入社。1960年フリーとなり、1961年に仲條デザイン事務所を設立。1966年から2011年まで資生堂社の企業文化誌『花椿』を手がけ、資生堂パーラーのパッケージ、同社のブランドや企業文化活動のグラフィックなど多くの作品を精力的に生み出した。資生堂パーラーでは現在も仲條デザインの商品が販売されているなど、その精神は資生堂社に生き続けている。資生堂ギャラリーでの仲條の個展は2012年に開催した「仲條正義展 忘れちゃってEASY思い出してCRAZY」以来2回目。東京ADC 会員最高賞、東京TDC 会員金賞、JAGDA亀倉雄策賞、毎日デザイン賞、毎日ファッション大賞・鯨岡阿美子賞、紫綬褒章、旭日小綬章ほか受賞多数。2021年10月26日没。

「うたう仲條 おどる仲條 - 文字と画と、資生堂と」開催概要

会期2026年3月3日(火)~6月28日(日)
時間平日 11:00~19:00 日・祝 11:00~18:00 
会場資生堂ギャラリー
URLhttps://tinyurl.com/ywpksaad