展示概要
東京都美術館で「伊庭靖子展 まなざしのあわい」が2019年10月9日まで開催されている。画家の眼とモティーフのあわいにある世界に魅せられた伊庭靖子(1967-)は、触れたくなるようなモティーフの質感やそれがまとう光を描くことで、その景色を表現し続けてきた。自ら撮影した写真をもとに制作するスタイルは変わらないが、近年、それまで接近していたモティーフとの距離が少しずつ広がっている。空間や風景といったものへの関心が高まり、まわりの風景が広がることで、伊庭の絵画は新たな展開を見せている。
東京の美術館では初めての個展となる本展では、東京都美術館で撮影した写真をもとにした絵画をはじめ、版画、さらに新たな試みとして映像作品を発表。伊庭の個展は、2009年の「伊庭靖子――まばゆさの在処――」(神奈川県立近代美術館)以来、美術館では10年ぶりの開催となる。近作・新作を中心に紹介しながら、そこに至る以前の作品も併せて展示することで、この10年の変化とともに伊庭靖子の変わらない関心の核に迫る。
イベント概要
展覧会名 | 伊庭靖子展 まなざしのあわい |
会場 | 東京都美術館 |
会期 | 2019年7月20日(土)~10月9日(水) |
休館日 | 月曜日、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火) |
時間 | 9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(いずれも入室は閉室の30分前まで) |