展示概要

銀座蔦屋書店では、アートウォールギャラリー(GINZA SIX 6F)にて、2020年1月20日(月)~2月24日(月)の期間、小津 航、表 良樹、増田将大によるグループ展「Anthropocene(アントロポセン)」を開催する。

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銀座蔦屋書店は、日本の現代アートシーンで活躍する気鋭アーティストによるグループ展となる本展で、90年代生まれ、茨城県取手市に構えた共同アトリエ「スタジオ航大」で制作をする3名のアーティストに焦点を当て、彼らの新作とこれまでの作品を展示する。東洋的絵画空間を再考しながら絵画とモチーフの関係を模索し、アトリエの床に置かれたリンゴを油彩で描く小津航。日用品の容器内に様々な色彩の樹脂を流し込み、何層にも積層させた樹脂の塊を落下させ破壊することで、色鮮やかな断面を露わにし、その破片を空間に配置した作品を制作する表良樹。 撮影した風景の画層を同じ場所に投影し、それをまた撮影するという行為を繰り返すことで生まれたイメージを、シルクスクリーンによってキャンバスに刷り重ねた重層的な作品を制作する増田将大。

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小津航 / Wataru OZU, Orion 2019 Oil on Canvas H1170×W1170×D25mm

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表良樹/Yoshiki OMOTE、Tectonics 2015 ポリエステル樹脂、油絵の具、ウレタン塗料 可変

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増田将大/Masahiro MASUDA, Interval of time#14 2017 Silkscreen Acrylic, Canvas, and Wood Panel  H1400×W2332×D50 mm

表現方法の異なる3名の作品群を一堂に展示する本展では、日常に存在する見慣れた事物、事象、風景を、アーティストの独特の視点により可視化した作品を通じて、現代の私たちを取り巻く環境や時代を感じることができる。本展のタイトルとなる「Anthropocene(アントロポセン)」は、日本語の「人新世(じんしんせい)」を表す地質学の用語であり、「人類の時代」という意味をもつ新たな地質年代の造語。地質学において、地層のできた順序を研究する学問である「層序学」による地質年代区分では、現在は「新生代第四紀完新世」の時代とされている。完新世が終わり、新たな地質時代区分とされるのがAnthropocene/人新世である。地質学の見地から「新たな時代」を意味するAnthropoceneと、文化/アートの新たな時代という意味を重ね合わせ、「現代」という時代の表層を、3名のアーティストの作品を通じて提案する内容となっている。

展示情報

展示会名小津 航/表 良樹/増田 将大 グループ展  Anthropocene
会期2020年1月20日(月)~2月24日(月)
時間10:00 ~ 22:30
会場銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー(スターバックス前展示スペース)東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F