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誰も知らない、誰も観たことがない、55年前の新作映画

イタリア映画『男女残酷物語/サソリ決戦』(原題:Femina Ridens)が2024年6月7日(金)より新宿武蔵野館渋谷ホワイトシネクイントにて日本劇場初公開、以降全国順次公開されることが決定した。本作はイタリア製ウルトラ・ポップ・アヴァンギャルド・セックス・スリラーで、1969年の制作だが今回が本邦初公開となる。

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今回特報と一点の場面写真が解禁された。特報では記念撮影に興じる笑顔の男女から幕を開け、軽やかに野原を駆け回る2人の姿と共に、『ベニスの愛』(1970)『夜行性情欲魔』(1971)『血みどろの入江』(1971)などで知られるイタリア映画音楽の巨匠ステルヴィオ・チプリアーニの奏でる、明るくも神秘的かつムーディーなサウンドが聴こえてくる。そこから間もなくして一転、女性の悲鳴と共に場面は切り替わり、女性ヴォーカルの乗ったゴージャスでアップテンポなナンバーに乗せて、謎の施設を舞台に次々と男女の攻防戦とも取れるシーンが映し出されていく。主演は『黄金の七人』(1965)、『女性上位時代』、『愛の嵐』(1973)の名優フィリップ・ルロワと、マリオ・バーヴァやルチオ・フルチ作品にも出演したドイツの女優ダグマー・ラッサンダー。終盤に男性が進み入って行くカラフルな巨大像は、フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる作品《ホン》のレプリカ。そのインパクトは、一度見たら忘れることができず、物語の一部を象徴する存在でありながらも、予測不可能な本編の展開に期待が高まる内容となっている。