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高級時計の価格推移および若年層の消費動向に注目

世界最大級の高級時計マーケットプレイスChrono24(クロノ24)は、運営するChrono24サイトでの月間900万人以上のユーザー取引データより、2022年最新「グローバル市場における時計産業の現状」のレポートを発表した。「Chrono24」は2003年以来、業界をリードする世界最大規模の高級時計オンラインマーケットプレイス。100カ国以上から3,000以上の販売業者、並びに3万人以上の個人販売者によりおよそ50万点の時計が出品され、サイト訪問者数は毎月約900万人(2022年7月現在)となっている。

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Topics

1.2022年上半期の販売数は前年同期比で14%増加、売上高は43%増加。日本からの販売が好調

Chrono24では2022年上半期の販売数(本数)が前年比14%増加し、売上高は43%増加した。日本の販売事業者による売上が好調で、日本国内で購入された時計の約3倍の量の時計が販売。購入については、2022年現在までにアメリカが18%の購入でリードしており、ドイツから16%、イタリアから9%、フランスから7%、日本から1%が続き、残りは他の115カ国からであった。adf-web-magazine-the-watch-industry-in-the-global-marketplace-2

2.ロレックスが2022年上半期の全販売高の40%以上、新品時計が2022年上半期の販売高の約20%

ロレックスが全販売高の41.45%を占め、続いてオメガが9.13%、パテックフィリップが7.1%、オーデマピゲが5%、ブライトリングが3.58%という結果。また、販売高の22%が新品、中古品が78%を占める。

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Chrono24で購入されている時計

3.2020年初頭から2022年上半期末までの間に、Chrono24で販売されている時計の価格は平均して76%上昇

2020年初頭から2022年上半期末までの間に、Chrono24で販売されている時計の価格は平均して76%上昇した。

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2020年以降の価格推移

4.「トロフィーウォッチ」 ノーチラス、ロイヤルオーク、デイトナの価格に変化

ノーチラス、ロイヤルオーク、デイトナのモデルの出店数が2022年上半期に大きく増加。これに対し、需要は年初に若干減少している。需要がわずかに減少する中、供給量が膨れ上がったことにより価格の下落が起こり、「トロフィーウォッチ」モデルの価値が下落した、という見解も見られるが、広い視野で見れば高級時計の価値は上がり続けている。実際2022年の動向を包括的に見ると、Chrono24上の時計は今年の4月と5月には2022年1月よりも平均約12%高く、6月末の価格水準は2022年1月よりも約10%高くなっている。adf-web-magazine-the-watch-industry-in-the-global-marketplace-7

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5.世界で女性時計愛好家が最も多いのはアメリカ、全体では女性はロレックスを好む傾向に

Chrono24上での女性による購入の25%以上はアメリカ在住の女性が占めていることが分った。2位はドイツの20%、3位はイタリアの約8%と続く。また、女性によって購入された時計の売上の約半分がロレックスで、ロレックスは市場全体と比べ、さらに高い人気を女性から集めている。さらに、Chrono24で購入する時計1本あたりの平均価格は男性が約49万円でしたが、女性は約56万円で女性の方が購入する1本あたりの時計の価格が高いという結果となった。

6.ドレスウォッチへの需要が大きく高まる傾向に

カルティエ サントスやブライトリング ナビタイマー、ジャガー・ルクルト レベルソ、タグ・ホイヤー モナコなどの定番のモデルの価格が引き続き上昇する中、A.ランゲ&ゾーネ1815、パテック フィリップ カラトラバ、ヴァシュロン コンスタンタン フィフティシックスなどのハイエンドドレスウォッチも、その価値を維持、もしくは上昇させ、ドレスウォッチの人気という新たなトレンドを支えている。人気があると同時に投資目的にも期待できる「ドレスウォッチ」に対する世間からの欲求が大きく復活してきていることが分かる。

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価格推移

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7.ムーンスウォッチの販売価格が下落

ムーンスォッチシリーズについて、供給量が大きく増加したため自由市場における販売価格は大幅に下がった。中でもMission to Neptuneモデルは過去3カ月の間にムーンスウォッチシリーズの中で価格が約2倍になった唯一のモデル。その理由は手首に色移りするダークブルーのカラー。スウォッチは差し当たりこのモデルの販売を停止したため、供給量が大幅に制限されることとなり、現在Chrono24において最もレアなムーンスウォッチとなっている。adf-web-magazine-the-watch-industry-in-the-global-marketplace-10

8.若年層の購買量が増加。ミレニアル世代+Z世代による購入量は前年比41.6%増

Chrono24における購入リクエスト数全体の42%は、18歳から34歳(ミレニアル世代とZ世代が混在)のユーザーによるものが占めています。ブランド別に見ると、特にこの年齢層は、リシャールミルの57%、ウブロの48%、オーデマ ピゲの49%を占めているということが判明した。

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若い購入者に支持されるブランド

Chrono24

2020年Chrono24は約20億ユーロの取引高を達成。世界最大規模のプラットフォームであるChrono24は、新品からアンティークまで網羅した時計のラインナップを抱え、信頼のおける環境での取引を可能とし、全ての時計好きの“Home”になることを目指す。


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