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タイルと陶磁器を通して「共創の場」を提示する東京2会場同時展

東京・渋谷を舞台に、多治見を拠点とするオーダーメイドタイルブランド「Tajimi Custom Tiles(TCT)」とスイスの若手デザイナーによる共創展「Shared Ground」が2025年10月10日から10月19日まで開催される。会場は「(PLACE) by method」と「CIRCLE」の2会場。多治見の伝統技術と国際的なデザインの感性が交わる、注目のデザインイベントとなっている。adf-web-magazine-tajimi-custom-tiles-tokyo-2025-23

本展はTajimi Custom Tilesの2年ぶりの東京展であると同時に、在日スイス大使館およびスイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団によるデザインプログラム「Design with Japan」と連動して開催される。「Shared Ground(共創の場)」というテーマのもと、両プロジェクトは多治見という土地の素材・技術・風土を共有しながら、国際的なデザイナーたちがそれぞれの視点で陶という素材に挑戦している。adf-web-magazine-design-with-japan-20

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Kenta Hasegawa

「(PLACE) by method」では、英国とカナダにルーツを持つデザイナー、フィリップ・マルイン(Philippe Malouin)による新作シリーズ《Extrude / Cut》と、イタリアのデザイン誌『Capsule(カプセル)』とのコラボレーション作品《Metromilano》を展示。前者は多治見の押出成形とワイヤーカット技法を用いて、粘土の動きをそのまま造形へと昇華させた彫刻的オブジェであり、後者はミラノ地下鉄の床材「Pirelli」に着想を得て、圧力鋳込み成形と釉薬表現によってゴムの質感を陶で再現した。どちらも限定エディションとして販売されている。

一方、「CIRCLE」ではスイスの若手デザイナー、ノエラーニ・ルッツ(Noelani Rutz)とアントニー・ゲ(Anthony Guex)の2名が、多治見での滞在制作を経て発表する作品を展示。ルッツの《Fleeting Landscapes(儚い風景)》は、雪という儚い自然現象をテーマに釉薬と粘土の表情を重ねた詩的なシリーズ。さらに、押出成形による《Tile Shelving System》では素材そのものの質感を活かした建築的プロダクトを提案する。ゲによる《Tea Set》は、磁器は繊細という先入観を変え、重厚で彫刻的な一面を探る作品であり、ボリュームのあるデザインが日常にも取り入れやすいものにしている。。

多治見の職人技とスイスの実験的デザインが交差する本展は、クラフトとコンセプチュアルデザインの融合から生まれる新しい陶の表現を提示するものであり国際的なデザイナーのクリエイションが交差する「共有地=Shared Ground」としての意義を体現している。

アーティストプロフィール

フィリップ・マルイン(Philippe Malouin)
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 Kenta Hasegawa

イギリスとカナダにルーツを持つデザイナー。アイントホーフェン・デザインアカデミー、ENSCI(パリ)、モントリオール大学で学び、2008年に自身のスタジオを設立。Flos、Zanotta、HEM、Iittalaなどをクライアントに持ち、Wallpaper誌「Designer of the Year」受賞。ロンドン拠点。

ノエラーニ・ルッツ(Noelani Rutz)
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Kenta Hasegawa 

スイス・チューリヒ拠点のプロダクトデザイナー。shigeki fujishiro design(日本)やJörg Boner(スイス)で経験を積み、2023年にスタジオ設立。素材研究と伝統工芸への繊細な感性で知られる。

アントニー・ゲ(Anthony Guex)

スイス・ローザンヌを拠点とするプロダクト/インテリアデザイナー。家具職人出身。HEADおよびECALで学び、現在はスタジオ運営とECAL副担当官を兼任。彫刻的なデザインアプローチで評価されている。

 

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Kenta Hasegawa 

「Shared Ground」/「Design with Japan」開催概要

会期2025年10月10日(金)から10月19日(日)まで
会場(PLACE) by method(渋谷)/CIRCLE(渋谷)
URLhttps://tajimicustomtiles.jp