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3年に1度、ヒロシマ賞受賞者による日本初個展

世界最初の被爆地である広島市は、世界の恒久平和と人類の繁栄を願う「ヒロシマの心」を、美術を通して世界へ発信することを目的に、1989年にヒロシマ賞を創設し、3年に一度授与してきた。その第12回ヒロシマ賞受賞者のメル・チンの受賞記念展が、広島市現代美術館で2026年7月25日(土)から10月12日(月・祝)まで開催される。

3年に1度、ヒロシマ賞受賞者による日本初個展

メル・チン(1951–)は、環境問題をはじめとする複雑な社会的課題に動機づけられたアイデアを、既存のカテゴリーにとらわれない独自の方法によって表現。彫刻、ドローイング、絵画、ビデオ、アニメーション、ビデオゲームから、大規模な公共インスタレーションに至るまで、ユニークで幅広い作品群は、多様な背景を持つ人々を惹きつけ、社会への関心を喚起してきた。また、地域住民との協働や科学的なアプローチを取り入れた長期プロジェクトを展開し、アートがいかに社会的意識と責任を喚起しうるかをも探求している。

メル・チンにとって初めての個展である本展では、これまでの代表的な作品を通してメル・チンの活動を紹介するとともに、ヒロシマのために制作された新作を展示し、アートによる社会変革と自己変容の可能性を提示する。

本展の見どころ

いまの世界と向き合う、大規模なインスタレーション作品

2001年9月11日以降のアメリカを背景に、戦争や植民地主義、そして現在も続く世界の危機的状況を主題とした大規模インスタレーションを紹介。現実に起きている出来事と鋭く接続しながら、社会と美術の関係を問いかけ、アートによる社会変革と自己変容の可能性を提示する。

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Our Strange Flower of Democracy, 2005         Photo credit: Judy Cooper; Image courtesy of Mel Chin Studio; Installation at the New OrleansMuseum of Art

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Safe, 2005  Photo credit: Hai Zhang; Image courtesy of the Queen’s Museum

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Cross for the Unforgiven, 2002             Image courtesy of Mel Chin Studio

日本初個展 これまでの活動を制作年順にたどる

環境問題をはじめとする複雑な社会的課題に動機づけられたアイデアを、独自の方法によって表現してきたメル・チン。初期作から近作までを制作年順に紹介し、メル・チンの活動の軌跡をたどる。地域住民との協働や科学的なアプローチを取り入れた長期プロジェクト「Revival Field」や「Fundred Dollar Bill Project」も紹介される。

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Vertical Palette, 1976-1985              Image courtesy of Mel Chin Studio

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Inescapable Histories, 1988              Image courtesy of Mel Chin Studio

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Bat and Dove, 2007                  Image courtesy of Mel Chin Studio

ヒロシマのための新作は、中沢啓治氏へのオマージュ

展覧会場の最後の部屋では、本展にあわせて制作された新作を展示。「はだしのゲン」の作者である中沢啓治氏の少年時代をイメージした彫像が広島に投下された原子爆弾「リトルボーイ」を想起させる大太鼓の上に立ち、両手を差し伸べながら「ともに立とう」と静かに呼びかける。

メル・チン(Mel Chin)

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Mel Chin Photo: Miriam Heads

1951年11月21日生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身。1975年、ピーボディ・カレッジ(テネシー州ナッシュビル)卒業。現在、ノースカロライナ州エジプト・タウンシップ在住。

「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」開催概要

会期2026年7月25日(土)~10月12日(月・祝)
時間10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
会場広島市現代美術館
料金一般1,600円、大学生1,200円、高校生・65歳以上800円、中学生以下無料
URLhttps://tinyurl.com/mth4efrs