田名網流の新たな「お茶会」
Shueisha Manga-Art Heritageにより、東京・有楽町のエプサイトギャラリーで田名網敬一の展覧会を2023年11月10日(金)から11月29日(水)まで開催する。今回の「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Tanaami Tea Ceremony」は、2023年1月に発表した赤塚不二夫のマンガとのコラボレーション作品のネクストステージとなる。テントの茶室を中心に繰り広げられる、田名網流の新たな「お茶会」を楽しむことができる。
2021年末。集英社マンガアートヘリテージ企画でのグラビアプリント作品から、田名網敬一は継続して赤塚マンガとのコラボレーション作品を制作。2023年1月〜「TANAAMI!! AKATSUKA!! / That’s All Right!!」展をPARCO MUSEUM TOKYO(東京・渋谷)で開催。7月〜「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Revolver」をSRR Project Space(東京・下北沢)で公開した。
また9月には、グラビアプリント作品と新作の屏風をArt on Paper(ニューヨーク)に出展。赤塚不二夫のマンガを自由に引用、変形、変身させる圧倒的な表現は、大きな注目を集めた。本展では、ニューヨークで公開された屏風作品、五曲一双を展示。またグラビアプリント作品のミスプリントをコラージュした屏風の他、全面に絵をプリントしたオリジナルの「茶室テント」作品も初公開する。FLOWS INC.の空気で膨らむエアフレームテントは、おもちゃの家のような軽やかさを持っている。
屏風もテントも、折り畳んでコンパクトに収納でき、移動や展示が容易に行えるもので、ポップでエネルギッシュな作品の魅力と、様々な空間で鑑賞・体験する田名網流の新しい「お茶会」の可能性を感じることができる。
田名網敬一
1936 年、東京生まれ。武蔵野美術大学を卒業。1958年日宣美特選を受賞。60年代に、アメリカのカウンターカルチャー、ポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、漫画的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品など、メディアやジャンルに捕われず、その境界を積極的に横断して創作活動を続けている孤高のアーティスト。アンディ・ウォーホルとの出会いに触発され、現在に至るまで「編集」というデザインの方法論を用いながら、「アートとデザイン」、「アートと商品」、「日常の美」、「大衆とアート」といった今日の現代美術が抱える主要な命題に対して実験的な挑戦を試み続けている。その半世紀以上の創作活動を通して、戦後の日本を代表するPOP ARTの先駆者の一人として、世界的に高い評価を得ている。近年の田名網の主要な展覧会として、「世界を映す鏡」(2020年、Nanzuka Underground、東京)、個展「TOKYO POP UNDERGROUND」(2019年、Jeffrey Deitch、NY)、「Keiichi Tanaami」(2019年、Kunstmuseum Luzern、ルツェルン、スイス)、「The World Goes Pop」(2015年、Tate Modern、ロンドン、イギリス)、「International Pop」(2015年、Walker Art Center、ミネアポリス)など多数。また、MoMA( ニューヨーク )、Walker Art Center (ミネアポリス)、シカゴ美術館、M+(香港)、National Portrait Gallery (スミソニアン博物館、ワシントン )、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館 (ベルリン )などのパーマネントコレクションに収蔵されている。
エプサイトギャラリーで田名網敬一 × 赤塚不二夫「TANAAMI!! AKATSUKA!! / Tanaami Tea Ceremony」
会場 | エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー(東京・有楽町) |
会期 | 2023年11月10日(金)から11月29日(水)まで |
時間 | 11:00~18:00 |
入場 | 無料 |
URL | https://epson.jp/epsite/ |