teamLab explores the meaning of possession in NFT work “Matter is Void”

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NFT所有者が作品を書き換えることで作品の価値が変化

チームラボが《Matter is Void》を通して、所有とはなにかを模索する。《Matter is Void》作品は、NFT作品であり、この作品のNFTは1つだけだが、NFTによって作品の唯一性は付与されない。作品自体は誰でもダウンロードし、何人でも所有することができる。つまり、NFTを所有していようがしてなかろうが、ダウンロードされた作品は、何も区別することができないし、全て本物である。

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Matter is Void - Black in White teamLab, 2022, Digital Work, Endless

作品は、チームラボによって「Matter is Void」と書かれている。しかし、この作品のNFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えられる。NFT所有者が言葉を書き換えると、世界中で所有されている全ての作品が、その言葉に書き変わる。

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そして、NFT所有者の言葉により、作品の価値が変化するだけでなく、その言葉に価値があれば、作品を所有する人は増え、その言葉に価値がなければ、作品を飾る人はいなくなる。多くの人が見ている作品を書き変える価値は高いかもしれないが、誰も表示していない作品を書き変える価値は低くなるかもしれない。NFT所有者の言葉によって、作品のNFTの価値も変化していく。

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書かれた言葉の文字は、公転と自転を続ける。回転し続ける文字は、角度によっては認識でき、全体として意味を認識できる瞬間も訪れるが、再び、文字として認識できない意味のないものとなる。文字の公転は、視覚的には、左回転も右回転も同等であり、どちらかの方向の回転を意識するかによって、左回りにも、右回りにもなる。チームラボは、《Matter is Void》を通して、所有とはなにかを模索する。また、この作品は、青森県立美術館で、2022年3月上旬から下旬まで展示が予定されている。