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東京都心にフィンランドの木造パビリオンがオープン

駐日フィンランド大使館の敷地内に2020年10月6日、メッツァ・パビリオンがオープンする。このパビリオンはフィンランドのデザイン、建築、テクノロジーを融合させた初の試みで、オープン期間の15カ月に多くの企業イベントや文化的なイベントを開催する予定。サステイナビリティ、自然、そしてテクノロジーをテーマに、2021年末までに日本のパートナー企業とのコラボレーションを行い、日本とフィンランドの関係強化に一役買うプラットフォームとなる。

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Petri Asikainen for Business Finland

メッツァ・パビリオンの「メッツァ(metsä)」はフィンランド語で「森」を意味し、当パビリオンは、持続可能な森林環境で育てられたフィンランド産の木材を使用している。2021年夏に延期された東京オリンピック・パラリンピックの期間中は、オリンピックチームのナショナルパートナーハウス「ホーム・オブ・フィンランド」として稼働する。公共・民間の共同プロジェクトで、東アジア地域におけるフィンランドの単独輸出キャンペーンとしては史上最大のものとなる。日本はフィンランドにとってヨーロッパ以外で2番目に大きな貿易パートナーであり、約160社の日系企業がフィンランドで事業を展開している。メッツァ・パビリオンでは、両国の企業間に新しいコネクションが生み出されることが期待される。

日本とフィンランドの関係は、近年、政治、文化からビジネスに至るまで、あらゆる分野において非常に親密になってきています。外交関係樹立100周年の2019年には、両国間でこれまでにないほど多くの文化的なイベントが開催されました。そして、今後はビジネスにも注力していきたいと考えています。メッツァ・パビリオンはこれから15ヵ月の間、日本の皆様にフィンランドをお見せする特別なショールームとしての役割を果たします。この貴重な開催期間中に、かつてないほど多くの企業活動の連携が生まれることを期待しています。

ペッカ・オルパナ(Pekka Orpana)駐日フィンランド大使

フィンランドのデザイン業界における前例のない発信拠点

パビリオンのメインパートナーは、パビリオンの木造建築を担当するメッツァ・グループ。またノキア(Nokia)やアークティック ブルー ジン(Arctic Blue Gin)、フィンエアー(Finnair)、スーパーセル(Supercell)などがパートナーとして名を連ね、そのほか食品・飲料、健康、デジタルソリューション、エネルギー、循環経済、観光、デザインなど様々な産業を代表する企業がパビリオン内でイベントを開催。ニカリ(Nikari)やメイド・バイ・チョイス(Made by Choice)をはじめとする20以上のフィンランドの有名デザインブランドが、北欧デザインのハイエンドな家具や装飾材料、商品をパビリオンで展示・販売する。

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Petri Asikainen for Business Finland

サステナブルな木造建築技術と最先端技術の活用

コロナ禍の困難な状況にもかかわらず、パビリオンは2020年春に予定通り建設された。パビリオンでは、ノキアが開発した5G接続技術など人々がつながるための革新的なテクノロジーも紹介。対面での会議などが制限されているなか、最先端技術を活用することで責任のあるイベント開催の一例を示していく。

メッツァ・パビリオンは新しい、よりサステナブルな木造建築技術の好例です。メッツァ・パビリオンは、フィンランドの森で育った木材から作られた積層単板材 "Kerto LVL "で造られています。木造建築の基盤はフィンランドの工場で組み立てられたおかげで、現場での組み立ては迅速に行われました。建物の耐荷重構造は2週間で建てられ、また、軽量な木質建材のおかげで、今回土台としたフィンランド大使館のガレージのように、既存の建物の上にも建設することができるのです。

メッツァ・グループ ビジネス開発&建設部門ディレクター

ユッシ・ビョルマン(Jussi Björman)

2020年の10-12月には、一般客も来場可能ないくつかのオープンハウスイベントが予定されている。詳細はメッツァ・パビリオンの公式ホームページを参照。