ピーター・ドイグ展概要
世界で最も重要なアーティストのひとりと言われるピーター・ドイグ(Peter Doig)の初期作から最新作までを紹介する日本初の展覧会「ピーター・ドイグ展」が、2020年2月26日から6月14日まで東京国立近代美術館で開催される。
ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られるピーター・ドイグ。1990年代のデビュー以降、「現代アートのフロントランナー」として世界的な活躍を続けてきた。1994年に、主にイギリスで活躍する現代アーティストに贈られる名誉ある賞「ターナー賞」にノミネートされて以来、テート(ロンドン)、パリ市立近代美術館、スコットランド国立美術館(エジンバラ)、分離派会館(ウィーン)など、有名美術館で個展が開催された。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与え、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評される。美術市場でも高く評価されており、彼の代表作のひとつ《のまれる》(本展出品予定)は、2015年のクリスティーズ・オークションにて2,600万ドル(当時約30億円)で落札された。
ゴッホやゴーギャンなどの近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーン、写真、自身の体験した風景や記憶といった様々な要素から作り上げられている彼の作品は、見る者の想像力や記憶を刺激し、鑑賞者を魅了して止まない。本展では、ピーター・ドイグの初期作から最新作まで選りすぐられた作品を紹介しつつ、その制作手法に迫る内容となっている。
ピーター・ドイグ/ Peter Doig(1959-)
1959年、スコットランドのエジンバラ生まれ。カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、90年、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで修士号を取得。94年、ターナー賞にノミネート。2002年よりポート・オブ・スペイン(トリニダード・トバゴ)に拠点を移す。テート(2008年)、パリ市立近代美術館(2008年)、スコットランド国立美術館(2013年)、バイエラー財団(2014-15年)、分離派会館(2019年)など、世界的に有名な美術館で個展を開催。
展示概要
展覧会名 | ピーター・ドイグ展 |
会期 | 2020年2月26日→6月14日 |
時間 | 10:00-17:00 金曜・土曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし3月30日、5月4日は開館)、5月7日 |