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ユニークな場所で実施するアーティストの制作支援

アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が主催するアーティスト・イン・レジデンスプログラムが決定し、ペインターの山田康平が参加することになった。運営するThe Chain Museumは、これから更なる期待が寄せられるアーティストに制作活動の場を提供するプログラムとして2022年の秋に初めて実施、今回が第二弾となる。

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本プログラムは今後期待されるアーティストの制作のサポート、また国内の芸術文化振興の一助となることが目的。滞在するアーティストが普段の制作の場と違う、自然豊かで静かな環境に身を置くことで制作に没頭し、今までにない新たな創作の視点やインスピレーションを見出す機会を提供する。

山田は2023年7月に六本木のタカ・イシイギャラリーにて個展を開催し、現在更に注目を集めている若手アーティスト。山田の作品は、オイルを画面にたっぷりと垂らしてから筆を動かし始める手法を用いて制作されている。絵の具は表面に染み込み、オイルや鮮やかな色彩が混ざり合い溶け合い、何層もの重ねられたレイヤー構成が特徴的な絵画となる。

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山田康平 「Strikethrough」 展示風景 タカ・イシイギャラリー 2023年7月1日 – 29日 撮影: 髙橋健治

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山田康平 「Strikethrough」 展示風景 タカ・イシイギャラリー 2023年7月1日 – 29日 撮影: 髙橋健治

レジデンスは妹島和世建築設計事務所が1994年に設計した個人邸「蓼科の森の家」にて実施、自然豊かな環境の中で、絵画作品を制作する。制作された作品は、レジデンス終了後にエントリー制にてArtSticker限定で販売する。

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蓼科の森の家 外観 ©Takeru Maruoka

山田 康平 / Kohei Yamada

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1997年大阪府生まれ。2020年度武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業、2022年度京都芸術大学修士課程美術工芸領域油画専攻修了。2019年「学生選抜展」奨励賞、「FACE展」入選。2020 年 CAF賞。2023年「Strikethrough」Taka Ishii Gallery(東京)、2022年「それを隠すように」biscuit gallery(東京)、MtK Contemporary Art(京都)、京都岡崎 蔦屋書店  ギャラリースペース(京都)2021年、代官山ヒルサイドテラスアネックスA(東京)2020年、ギャラリー美の舎(東京)。

レジデンス会場「蓼科の森の家」

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蓼科の森の家 外観 ©Takeru Maruoka

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内観アトリエ ©Takeru Maruoka

妹島和世建築設計事務所が1994年に設計した個人邸を現オーナーの協力のもと「蓼科の森の家」の呼称でレジデンス会場として利用。深い森に覆われた山の中に佇み、白く塗られたファサードには樹々の影が写り込み、内部のアトリエは自然光あふれる開放的な空間となっている。今後、定期的に芸術家のための創作の場として活用していく予定。