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時代の新しい空気感・新しい本質を現代美術を通して発信するプロジェクト

伊勢丹新宿店メンズ館CADAN(日本現代美術商協会)のアートコラボレーションプロジェクトの新シリーズ「ニューエッセンシャル」において、木村剛士、マーガレット・リー、篠田守男、大野晶の作品が2022年3月29日(火) から5月31日(火)まで伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階にて展示される。

adf-web-magazine-isetan×cadan-1現代美術は“美術” という名の通り新しい美的価値観を常に見出し、その時代を色濃く反映した文化的な背景を読み取ることもできる。本シリーズは今の時代を反映する現代美術にフィーチャーし、この時代に生きるアーティストたちは現在の文化と共にどう歩んでいるのか、どのようなエッセンシャルを秘めた作品を生み出しているのか、この時代の新しい空気感・新しい本質を現代美術を通して発信するプロジェクト。伊勢丹新宿店メンズ館の4フロアに設置された立方体の展示空間SI(ストアアイデンティティ)に、フロアテーマに合わせたスペシャルインスタレーションが展示される。

展示内容

  • 1階 エントランス / 木村剛士(所属ギャラリー:Tezukayama Gallery)
  • 2階 メンズクリエーターズ / マーガレット・リー(所属ギャラリー:MISAKO&ROSEN)
  • 4階 メンズラグジュアリー / 篠田守男(所属ギャラリー:KOKI ARTS)
  • 6階 メンズコンテンポラリー / 大野晶(所属ギャラリー:XYZ collective)

作家と作品について

木村剛士(きむらたけし)

1980年東京生まれ。一つの素材に特化せず様々な素材を用いてアイディアを具現化させることを得意とする。本作はルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(1876年生まれ)の無限柱から着想を得た新作。ブランクーシの無限柱は天に向かって無限に伸びているが木村は現代の時代性に合わせ横に水平に広がり続ける彫刻はないかと模索した結果、「live log」の制作に至った。以前より車輪に興味があった木村はコロナ禍において人々が自転車で移動することが増えたことに着目し、自転車のタイヤにブランクーシの彫刻を彫り、走行された地面が水平方向に無限に広がる彫刻作品となるというのがコンセプトとなっている。様々な場所で展示することでその車輪の軌跡を広げていきたいと考えている。

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木村剛士「live log」(2022年) 鉄、ブロンズ、砂 (自転車) H100 × W150 × D60cm、(ブランクーシレプリカ) H60 × W13 × D13cm
©Takeshi Kimura / Photo: Keisuke Kitanishi / Courtesy of TEZUKAYAMA GALLERY

大野晶(おおのひかり)

1990年ドイツ・リューネブルク生まれ。現在は東京を拠点に活動。近年のシリーズ「オブジェクトフォーペインティング」は抽象絵画と彫刻の間を行き来している。作品の主な素材は粘土で、油絵具や水彩絵の具は一切使わず様々な種類の粘土の自然な色を使い制作される。日本的な工芸・陶芸の文脈と西洋的な抽象絵画の文脈の両方を取り入れている。

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大野晶「Object for Painting No.48」(2020年)clay H13.2 x W15.0 x D3.5cm ©the artist

Margaret LEE(マーガレット・リー)

1980年ニューヨーク生まれ。現在もニューヨークを拠点に活動。常に女性ならではの目線で世俗的な問題から異性関係やセクシャルな問題までを軽やかなタッチで捉えている。男性社会?女性上位時代?この問いかけは現代社会において、いままさに皆が共有する問題で、男性であること、女性であること、その境界線をなくすことを意識的に問題視しようとする世界においてもいまだシンボリックで強調的なビジュアルは存在する。その曖昧な世界を描くマーガレット・リーの作品はどこか可愛らしさを秘め、鑑賞者への圧倒的な想像力をかき立てるビジュアルが特徴となっている。

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Margaret Lee「This is what I expected」(2017年)polished stainless steel 40 x 48 x 30.5cm ©the artist

篠田守男(しのだもりお)

1931年東京生まれ。茨城県在住。鋼鉄線の張力と圧力で金属塊を中空に固定させるTC(Tension and Compression)シリーズで知られる篠田は、線を用いて空間と緊張を表現し続けスケール感のある奇妙で不思議な世界を繰り広げている。

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Morio Shinoda「TC8612」(2017年) Stone, stainless, brass 32 x 20 x 20cm ©the artist

CADANについて

日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)は、日本の現代美術の振興と普及、現代美術市場の確立と発展、現代美術作家の国際的な認知度の向上、若手作家への支援と人材の育成を目指し、日本の現代美術の発展に寄与することを目的として2015年に設立された非営利の業界団体。現在50のギャラリーが加盟している。

SI(ストアアイデンティティ)について

2019年3月に「男として、そして、人として -As a man , and As a human- 」を新ステートメントに掲げ、生まれ変わった伊勢丹新宿店メンズ館のお迎えの場。伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階に設置された立方体の空間=SI(ストアアイデンティティ)に、シーズンや会期毎に設定したテーマに沿ってアート作品の展示を行っている。

「CADAN×ISETAN MEN'S : ニューエッセンシャル」概要

会期2022年3月29日(火)から5月31日(火)までの64日間
設置場所伊勢丹新宿店 メンズ館1階・2階・4階・6階