伝統技法と現代アートの融合を試みる三人展がTENNOZ ART WEEK 2025の一環として開催
寺田倉庫はギャラリースペースBONDED GALLERYで企画展「Blurred:交錯する境界」を2025年9月11日から9月28日まで開催する。本展は寺田倉庫主催の「TENNOZ ART WEEK 2025」の関連プログラムとして位置づけられている。本展に参加するのは、伝統技法を現代アートの文脈に再構築する3名のアーティスト、奈良祐希、能條雅由、久野彩子。建築と陶芸、写真と記憶、都市と金属といった異なる領域を横断しながら、3者それぞれが「境界」というテーマに揺らぎをもたらす。
数値化と定義が支配する現代社会において、「あいまいさ=Blurred」が内包する美的価値を浮かび上がらせる表現が展開される。陶芸・箔・鋳金といった日本の伝統的な素材や技法を用いた作品群は、明確な区分のあいだに揺れ動く“交錯する境界”の世界を観る者に提示する。
出展アーティスト(敬称略・順不同)
奈良祐希(なら ゆうき)
1989年石川県金沢市生まれ。東京藝術大学で建築を、多治見市陶磁器意匠研究所で陶芸を学び、東京藝術大学大学院建築専攻を首席で修了。北川原温に師事し、独立後は建築デザイン事務所EARTHENを主宰。3DCADやプログラミングを取り入れた手法で、陶芸と建築を融合する新たな工芸の価値を提案している。代表作《Bone Flower》は金沢21世紀美術館に収蔵。建築作品《Node Kanazawa》(2023年)では、AACA賞芦原義信新人賞、グッドデザイン賞、日本建築学会賞など数々の受賞歴を持つ。
能條雅由(のうじょう まさよし)
1989年神奈川県生まれ。京都造形芸術大学大学院日本画専攻修了。記憶や時の流れを主題とし、箔を用いた緻密な技法で風景を再構築する作品を展開。Mirageシリーズでは、見る者に希薄な視覚体験を促し、境界や現実認識に揺らぎを与える。国内外での展示多数。主な展覧会に「Optical Scenery」(台北・2025年)、「Lest in Silver」(ロンドン・2024年)、「Stillness」(東京・2021年)など。コレクションは佐川美術館、OCA TOKYO、ユニバーサルミュージックジャパンほか。
久野彩子(くの あやこ)
1983年生まれ。東京藝術大学大学院工芸専攻(鋳金)修了。ロストワックス鋳造による精緻で構築的な作品を制作し、都市構造や現代都市景観をテーマとした重厚かつ緻密な造形を探求している。金属という素材に内在する強さと繊細さを併せ持ち、動的な彫刻表現を展開。近年は「奥能登国際芸術祭2020+」(2021年)や「金沢・世界工芸トリエンナーレ」(2022年)に出展。SHIBUYA AWARDS大賞、佐野ルネッサンス鋳金展奨励賞など受賞多数。
BONDED GALLERY
TERRADA ART COMPLEX Ⅱ内に位置するギャラリースペース。倉庫を改装した約130㎡のホワイトキューブ空間で、美術作品の展示のほか、オークションプレビューやショールームとしても活用されている。保税機能を備えており、海外からの作品を税関通過前に展示・保管可能な点も特徴。
「Blurred:交錯する境界」開催概要
| 会期 | 2025年9月11日(木)から9月28日(日)まで |
| 会場 | BONDED GALLERY |
| 時間 | 12:00〜19:00 |
| URL | https://tinyurl.com/3dtzn6vs |

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