アートバス

美術館とギャラリーを結ぶ4つのルートを巡回する「アートバス」。ルートごとに異なる4つの作品が体験できる。AWTのパスの提示で乗り降り自由なバスに乗り、4組のアーティストが創造する「声」と共に東京を巡ることができる。※AWTパスの購入は公式ウェブサイトより

参加アーティスト
グループ・音楽

東京藝術大学音楽学部楽理科の学生だった水野修孝、小杉武久、塩見允枝子、刀根康尚らによる集団即興演奏のグループ。1960年から62年にかけ固定化された楽譜から音楽を解放し、時間と空間に対応した音響創りを探求した。今回のアートバスでは、60年にメンバーが水野の自宅で楽器、ラジオ、掃除機、ドラム缶、食器などで音を出し、集団的即興行動の軌跡である音響を記録した2曲と、61年に草月会館ホールで開催された公演会第2部の録音を紹介する。adf-web-magazine-artweek-tokyo-2021-23

塩見 允枝子(しおみ みえこ)

フルクサスの重要なメンバーの一人、塩見は音楽を起点に活動をスタートし、自然や日常の事象などを対象とする「イヴェント」と呼ばれる行為のアートを行なってきた。塩見のイヴェントやパフォーマンスには、コンセプトや演奏法をことばで表現したインストラクション(指示書)があり、それに基づく行為を通して作品は成立する。今回のアートバスでは《AWT 巡回バスの為の五つのイヴェント》のインストラクションを制作。乗客は、バスの中で聞こえる音や目にすることばに意識を向け、各自好きなイヴェントを行う。

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Photo: 植松琢麿, Photo: Takuma Uematsu

高山 明(たかやま あきら)

1937年から1945年にかけて制作された「戦争画(戦争記録画)」は、終戦後GHQが接収、1970年に「無期限貸与」というかたちで日本に返還され、現在は東京国立近代美術館に153点が収蔵されている。高山明による「戦争画/ヘテロトピアー東京国立近代美術館編」は、各絵画の舞台となった国の詩人が詩を創作し、本人による原文朗読と日本語訳の朗読を通して、目の前には存在しない戦争画を「展示」するプロジェクト。今回はそのうちの4点を題材に、バスの中での「展示」を試みる。

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撮影:奥祐二, Photo: Yuji Oku

毛利 悠子(もうり ゆうこ)

東京の街をご当地ソングとともにバスで巡る新作のサウンド・プログラムを発表。男女の恋や流行風俗といった都市生活者の姿を描いてきた日本の「歌謡曲」というジャンルは、東京の国際化につれて多様なサウンドを取り込みながら、映画やラジオ、テレビなどの新興メディアに乗って隆盛を極めた。ネオン煌めく銀座や六本木……人々の欲望が渦巻く東京の姿と、敗戦から復興へといたる昭和後期に花開いた歌謡曲の歴史とを重ね、ムード歌謡歌手で芸人のタブレット純と音楽評論家の湯浅学が、歌を通して東京の街を案内する。

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撮影:新津保建秀, Photo: Kenshu Shintsubo

オンライントーク

オルタナティブなアート教育を担ってきた非営利のグループ、アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT]が届ける、日本の現代アートの美術史的文脈やその楽しみ方に焦点をあてたオンラインのトークシリーズ。スピーカーには、森美術館 館長 片岡真実や、東京を拠点に活動するアートライター アンドリュー・マークル、AIT副ディレクター ロジャー・マクドナルドが登壇。また、フルクサスを代表するアーティスト 塩見允枝子によるスペシャル・トークを予定。アートウィーク東京公式YouTubeチャンネルで配信。

10月4日 (月)20:00 - 21:00

保坂健二朗/滋賀県立美術館ディレクター(館長) × 藤村龍至/建築家、東京藝術大学建築科准教授

対談:アートと都市の近未来 東京の近過去1964ー2021から考える

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Kenjiro Hosaka, Photo: Keizo Kioku

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Ryuji Fujimura, Photo: Kenshu Shintsubo

10月20日(水)

片岡 真実/森美術館 館長

「変遷する芸術の価値 評価するのは「どこ」の「だれ」なのか?」

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写真:伊藤彰紀, Photo: Akinori Ito

10月27日(水)

ロジャー・マクドナルド/キュレーター、エデュケーター×アンドリュー・マークル/アートライター、エデュケーター

対談:日本のアート教育の現在地 教育に「王道」はあるか?

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アンドリュー・マークル, 写真:越間有紀子, Photo: Yukiko Koshima

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ロジャー・マクドナルド

11月3日(水)

塩見允枝子 × 橋本梓/国立国際美術館主任研究員

インタビュー:時間と空間を越えて:塩見允枝子の世界

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橋本梓

アートウィーク東京とは

アートウィーク東京」は、日本のコンテンポラリーアートの創造性と多様性、またそのコミュニティーを国内外に紹介することを目的に、2021年に設立。インフラを整え、東京のアートシーン形成に携わる主要なアートスポットへのアクセスを簡易化することで、全ての人々をアートのプロフェッショナルと繋ぎ、日本の現代アートのコミュニティの創造を促すことを目指す。また、グローバル・ブランドであるArt Baselの協力により、国際社会と日本のより強固な関係作りに貢献している。アートウィーク東京 代表は、蜷川敦子(にながわ あつこ)。2008年にギャラリー、タケニナガワを設立して以来、国際的な文脈の中で日本のアーティストを紹介することに努めてきた。アートウィーク東京の共同設立者・ディレクターであり、現代表を務める。

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Photo by Katsuhiro Saiki

「アートウィーク東京」開催概要

会期2021年11月4日(木)―11月7日(日)
時間10:00−18:00 *東京オペラシティアートギャラリー、ワタリウム美術館は11時開館。
会場美術館6館・ギャラリー44軒
公式HPhttps://www.artweektokyo.com/
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