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「言葉」と「写真」で構成されるアート

大丸有エリアマネジメント協会(リガーレ)は2022年5月20日(金)より大手町・丸の内・有楽町地区にてTOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT(TPR)とのコラボレーションによる新しいベースフラッグPOLYPHONIC REFLECTIONS(ポリフォニック・リフレクションズ)を掲出した。丸の内仲通り、大手町仲通りおよび川端緑道の街路灯へのフラッグ広告掲出の手続きを行うリガーレでは、広告が出ていない時期にリガーレとして、大丸有地区の賑わいや景観形成のために掲出するベースフラッグの制作に取り組んできた。

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2018年に第1弾として来街者や就業者が持つ多様な視点をテーマにしたフラッグを、2020年には第2弾として新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除後、大丸有エリアに戻ってきた人々にメッセージを発信するフラッグをそれぞれ掲出した。今回のアートフラッグはその第3弾となる。アートフラッグは大丸有エリアのまちづくりを20年間推進してきたリガーレが大切にするまちづくりへの想いや価値観を踏まえて、アーティスト達が表現する「言葉」と「写真」の2つの要素で構成され、大丸有エリアを訪れたさまざまな属性の人たちから発せられた言葉から抽出した多声的(ポリフォニック)なワードと、このエリアの建築、空間、人々や一瞬の光の姿をとらえた写真がフラッグを舞台として響き合い(リフレクション)、街路に新たな風景を立ち上げる。

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TPRがアートフラッグに採用した写真は写真家・村田啓が大丸有という特徴的な都市空間の中で起こる様々な現象や状況をグラフィカルに撮影した数千枚の写真からセレクト。言葉は都市研究コレクティブ・A NEW SCALEが大丸有エリアに普段馴染みのない職業や社会的属性の6名とともにフィールドリサーチを実施する中で生まれた、新鮮な観点を持つ彼らの言葉から抽出・編集した。またフラッグデザインはデザイナー石塚俊が写真と言葉、リガーレのロゴが全体で1つのビジュアルを表すよう意図し、常に街の中で風になびいていることを想定しデザインしている。アートフラッグを設置することで大丸有エリアで働く人々やショッピングや娯楽を楽しむ街ゆく人々の感性や好奇心を駆り立て、それぞれの内面に新たな「気づき」や「発見」を生み出すことを通じて豊かな社会活動や都市生活を送るきっかけをもたらすことを目的としている。

TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH PROJECT

東京フォトグラフィックリサーチは2020年代を迎えた東京を舞台に、最先端の写真・映像表現を通じて未だ見ぬ都市と社会と人びとの姿を探求し、見出されたヴィジョンを未来へ受け継ぐことを目的としたアートプロジェクト。写真家・小山泰介を代表として、写真家、現代美術家、建築家、メディアアーティスト、音楽家、デザイナー、編集者など20名を超えるメンバーの有機的な協働によって、アートプロジェクトや展覧会、コミッションワークやコラボレーション、都市のリサーチや国内外の芸術大学との共同プロジェクトなど、多様な活動を展開している。

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制作風景

POLYPHONIC REFLECTIONS(ポリフォニック・リフレクションズ)開催概要

掲出期間2022年5月20日(金)から開始
掲出場所大丸有エリアの街路灯柱266枚・16種類